ノモンハン戦争(事件)は多くの謎のみならずタブーに包まれている。モンゴル・日本・ロシア、さらにアメリカの研究者も加わったこの国際的研究は、ひとつひとつタブーを破って進んできた。本報告集はその過程を反映したものであり、炯眼な読者は、さらなる飛躍を読みとられるであろう。 定価=本体 1,700円+税 |
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[目次] 「ノモンハン事件」の国際的研究は、いつ、どのようにしてはじまり、 ハルハ河戦争が国際関係に及ぼした影響/B. ダワードルジ 17 ノモンハン戦争をめぐる中ソ交渉/ボルジギン・フスレ 29 ハルハ河に関する米公文書/アリシア・キャンピ 57 ハルハ河戦争に参加したモンゴル人民革命軍について/G. ミャグマルサムボー 69 モンゴル国防中央文書館に保管されているハルハ河戦争史関連地図の研究利用/L. バヤル、 J. ガントルガ 83 ロシア連邦におけるハルハ河戦争史研究とその成果および ハルハ河: 記憶の場/イリーナ・ G ・アユシーエヴァ 115 忘れられた魂――狭間の興安軍/席 慕蓉 121 ハルハ河戦争とホロンボイルのバルガ族/G. ミャグマルサムボー 127 M A X I M L I T V I N O V ( 1 8 7 6 - 1 9 5 1 )とノモンハン事件/ジョン・ハミルトン 137 ハルハ河よりミズーリ号まで/Ch. ダシダワー 143 K H A L K H Y N G O L : T H E P L A C E O F M E M O R Y/Irina G. Ayushieva 147 あとがき/ボルジギン・フスレ 153 |
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