[目次]
はじめに 7
序章 11
イディッシュ語について 11
超正統派ユダヤ教徒のイディッシュ語 14
現代イスラエルにおける東欧系ユダヤ人の位置づけ 15
先行研究と本書の位置づけ 19
調査について 20
引用と表記の基本方針 24
本書の構成 27
T イスラエルにおける「死にゆく言語」の現状 29
1.1 イスラエルの主な言語とイディッシュ語 29
1.2 「死にゆく言語」のための学校教育 36
1.3 日常生活からかけ離れたイディッシュ語 40
[1]イディッシュ語で子育てする世俗ユダヤ人 40
[2]国会における「イディッシュ文化の日」 43
1.4 研究、教育、文化活動におけるイディッシュ語 46
[1]国立大学における研究と語学教育 46
[2]非営利団体「若きイディッシュ」 48
[3]劇団「イディッシュピール」 51
1.5 話者の残された空間 54
[1]「イディッシュ文化会」 54
[2]「労働者の輪」 59
[3]イディッシュ語専門書店「ペレツ出版」 62
[4]イディッシュ語新聞『前進』と『最新ニュース』 64
本章のまとめ 66
U 縮小再生産を続けるイディッシュ語個人出版 69
2.1 個人出版の特徴と調査 69
2.2 時代の変遷と個人出版 71
2.3 個人出版の展開 73
[1]第一期 1948(独立)〜1950年代 73
a. 『イラスト週間新聞』Ilustrirter Vokhnblat(1948〜1949) 73
b. 『最新ニュース』Letste Nayes(1949〜2006) 74
c. 『黄金の鎖』Di Goldene keyt(1949〜1997) 77
e. 『若きイスラエル』Yung Yisroel(1954〜1957) 80
[2]第二期 1970年代 82
f. 『我が家で』Bay zikh(1972〜1989) 82
g. 『エルサレム年鑑』Yerusholaymer Almanakh 第T期(1973〜1998) 83
[3]第三期 2000年代 84
h. 『エルサレム年鑑』Yerusholaymer Almanakh 第U期(2003〜) 84
i. 『コロン』Toplpunkt(2000〜) 87
2.4 出版人とイディッシュ語 88
[1]モルデハイ・ツァーニン 89
[2]イツハク・ルーデン 98
[3]ベラ・ブリクス=クレイン 99
本章のまとめ 101
V 「魂」のための言語学習 103
3.1 イディッシュ語学習活動について 103
3.2 イディッシュ語を学ぶ理由 104
3.3 「魂」に象徴される言語学習 106
3.4 私的空間における学習活動 109
[1]読書会の概要 109
[2]題材と構成 111
[3]主催者の理想と現実 113
[4]参加者への聞き取り調査 114
a. リフカ・コーヘン 115
b. シュロモ・レルマン 116
c. ノエミ・レルマン 118
3.5 公的空間における学習活動 118
[1]テルアヴィヴ大学のイディッシュ語夏期講座 119
a. ゴールドライヒ協会と夏期講座 119
b. 主催者の個人的体験と夏期講座の始動 120
c. 寄付者について 121
d. 受講生について 122
e. 2007年の夏期講座の日程と内容について 124
f. 講師について 126
[2]「ショレム・アレイヘム・ハウス」の市民講座 128
[3]ヘブライ大学における語学授業 130
a. ハナン・ボルディン 132
b. オレン・ロマン 133
c. サミュエル・バルナイ 134
本章のまとめ 135
結論 137
おわりに 141
注 146
参考文献 158
イディッシュ語関連年表(1882〜2009) 170 |