[目次]
凡例≒構成と注意 7
はじめに 9
1章 加速化のとまらない現代 11
1-1 高速移動と情報化社会のもたらしたもの 12
1-2 「時間泥棒」はどこにいる? 24
1-3 加速化社会のもたらした「ヒマ」 32
1-4 死ととなりあわせの超合理化圧力 36
2章 おおきく、おもたく、永続しようとする存在から、ちいさく、 かるく、流動消失しようとする存在へ 39
2-1 軽薄短小で流動化した社会 40
2-2 インターネット時代の含意 45
2-3 コンピューターによる労働力の不要化 50
2-4 マクドナルド化の普遍化 56
2-5 誇示される時間的ユトリと格差社会 60
3章 「待子サン」たちの時間:加速化のなかのジェンダー変容 63
3-1 「常時臨戦的待機モード」というポジション 64
3-2 主婦層=有閑層という敵視・非難 68
4章 「おれさま」意識(ジャイアニズム)と、「せかす」圧力 83
4-1 道路網の実質「自動車専用道」化にみる「先着順」競争の欺瞞性・ 偽善性 84
4-2 被害者意識としての被阻止感の心理メカニズム:圧迫感と省時間意識 91
4-2-1 「人生のインフレ」がもたらす「充実度競争」のひろがりと心理的圧迫 91
4-2-2 「ながら」?「ザッピング」?「マルチタスキング」?「はやおくり」 92
4-2-3 「多忙依存症」の伝染 93
4-2-4 「ときはカネなり」意識の自己目的化=倒錯性 94
4-2-5 「せかす」圧力につきうごかされる心理メカニズム 97
4-2-6 「時間世界の平準化」 98
4-2-7 「孤独なランナー」たちの焦燥感と「でおくれた感」 102
4-2-8 「カラダが資本」意識と「リラクゼーション産業」 106
5章 スピード感への耽溺現象の人類学 111
5-1 疾走がもたらす興奮の誘因 112
5-2 前方からの圧迫感 115
5-3 「おもたい」という心理メカニズム 115
5-4 「輸送力」幻想のひろがり 117
6章 「ユックリズム」の含意とゆくえ 121
6-1 家電製品など利便性の実現 122
6-2 加速化社会の反動としての減速志向 125
6-3 「修行」としての清掃活動 128
6-4 「修行(?)」としての禁固刑 134
6-5 「リゾート」志向の心理メカニズム 136
6-6 アニメ『サザエさん』のマンネリズムの含意 138
7章 つかいきれない速度:大量生産・高速輸送がもたらす飽和と大量廃棄 141
7-1 技術革新がもたらした過剰生産・市場飽和 142
7-2 「未消化」のままふえつづける商品 146
8章 人材のマクドナルド化:新兵補充と「リストラ」 151
8-1 「人材」「有用動物」の過剰生産と大量廃棄 152
8-2 ひとづくりの、ムリ・ムダ・ムラ 154
8-3 コンピューター化社会が加速した「人材」のマクドナルド化 157
8-4 ひとづくりのマクドナルド化 158
9章 「自然」とマクドナルド化など加速化社会 163
おわりに 加速化をやめようとしない社会とその限界 169
参考文献 182
索引 187 |