リベラリズムの経済構造
竹村民郎著作集 X

[著者]竹村民郎

1920−30 年代世界資本主義の危機に対応したわが国の政治・経済・文化をめぐる立憲民主主義的潮流と、天皇制主義サンディカリズムとして台頭する国家主義・軍国主義的潮流との相剋の位相を明らかにし、また戦後の「国民のための歴史学」運動を検証する。 「1920年代における経済政策転換とその条件」「検証『国民のための歴史学』運動」ほか。

定価=本体 6,800円+税
2015年4月15日/A5判上製/592頁/ISBN978-4-88303- 379-9


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[目次]

第一部 リベラリズムの経済構造
  一九二〇年代における経済政策転換とその条件――高橋財政の評価に関連して 9
  資本の性格と立憲民主主義の位相――高橋財政の構想に関連して 77
  一九二〇年代における天皇制内務官僚の役割について――植民地朝鮮支配に関連して 97
  地主制の動揺と農林官僚――小作法草案問題と石黒忠篤の思想 175
  農政における一九二〇年代――天皇主義サンディカリズム形成過程についての一視点 215
  柳田民俗学の軌跡 285
  大知識人の神話――グラムシとクローチェの関係に留意して 307
  知識人の行動原理――リベラリズムの実践的側面にふれて 349

第二部 「職場の歴史」をつくる運動
  検証「国民のための歴史学」運動―― 「職場の歴史」をつくる運動に関連して 371
  国民と歴史 441
  戦後日本における文化運動と歴史意識―― 職場の歴史・個人の歴史をつくる運動に関連して 489

  資料
     『この手 千両』 517
     『東証の歴史』 523
     『N労組の歴史』 547

  初出一覧 567
  竹村民郎 業績一覧 569
  あとがき 586


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