[目次]
第1部 近代国家の現実と哲学――ヘーゲル『法の哲学』を手引きとして 1
T. なぜ、今、ヘーゲル『法の哲学』か 2
A. 国家哲学 2
【人文科学としての哲学的国家論】 2
【modern(モダーン)とは?】 5
B. 生哲学としての『法の哲学』 7
C. 法と自由 10
【ヘーゲルは自由の味方? 自由の敵?】 10
U. 『法の哲学』の基本 14
V. 自然法と実定法 19
A. 自然法思想 19
【自由と自然法】 19
B. 実定法思想 22
C. 法の歴史的性格 25
【自由の三段階】 27
第2部 ヘーゲル『法の哲学』 31
T. 抽象法 32
A. 所有 32
a. 所有と自由 32
b. 人格と所有 35
【自己の肉体の所有】 35
c. 所有権の確立と時効 36
d. 所有の放棄 40
e. 不法 41
f. 刑罰 42
U. 道徳 45
A. 道徳と自由 45
【道徳と主観】 45
【カント倫理学における当為と自律】 47
B. 道徳の三段階 49
i. 故意 49
ii. 意図 50
iii. 良心 51
V. 人倫 54
【道徳から人倫へ】 54
【人倫】 54
A. 家族 55
a. 婚姻 55
【性愛と婚姻】 55
【結婚式】 57
【人倫的婚姻とロマン主義】 59
b. 男と女の性役割の相違 62
c. 家族の資産 66
d. 家族の解体 67
【子供の教育】 67
e. 遺産相続 69
B. 市民社会 70
【国家と市民社会】 70
【外面的国家】 72
a. 欲求の体系 73
【欲求と労働の分化】 73
【経済法則と見えざる手】 74
【資産の不平等】 77
【ビルドゥング】 78
【プラトンの『国家』への批判】 79
【職業身分】 82
b. 司法 85
【司法と市民社会】 85
【裁判】 86
【陪審員裁判】 90
c. 行政と職業団体 90
【欲求の体系の暗部への対策】 90
【ポリツァイ(行政)】 91
【職業団体】 94
C. 国家 96
【人倫的理念の現実性としての国家】 96
【国家における自由】 98
【国民国家】 99
A. 国内法 101
i. 国内体制 101
【有機体としての国家】 101
【国家と市民社会の分離】 103
【愛国心】 105
【宗教と国家】 106
【三権分立】 108
a. 君主権(die furstliche Gewalt) 110
b. 統治権(Die Regierungsgewalt) 113
c. 立法権(Die gesetzgebende Gewalt) 115
【ヘーゲルの立法権論と議会】 115
【議会の役割の虚像と実像】 117
ii. 対外主権 121
a. 戦争と平和 121
【国家主権と戦争】 121
B. 国際法 124
【戦争と平和】 124
【国際法】 126
C. 世界史 128
【法廷としての歴史】 130
【歴史哲学】 130
その後のヘーゲル『法の哲学』 135
【後代への影響】 135
あとがき 139 |