[目次]
凡例 8
はじめに 9
第1章 戦後の日系人画家たち
1 日系人画家、大舞台へ 15
2 戦後ブラジルの日系人画家たちの潮流 17
a 具象画家―半田知雄とジョルジ・モリ 18
b 抽象画家―マナブ・マベとトミエ・オオタケ 32
第2章 ブラジルの日系芸術家の歴史的・文化的背景
1 日本人移民と、日系人社会の文化形成 47
a 移民の開始と文化形成 47
b 初期の文化活動―結束力と組織化 50
c 細川周平の文芸に関する時代区分 53
2 聖美会 60
a 聖美会の結成―戦前の聖美会 61
b 活動の再開―戦後の聖美会 62
c 聖美会以外のグループ 63
d 聖美会の特徴―自画像/画風の統一性の欠如 65
e 一九七〇年の聖美会解散騒動からみる日系社会での役割・期待 71
f 戦後の芸術家と聖美会・日系社会―日系芸術家にとっての聖美会 75
3 藤田嗣治の訪伯? 81
第3章 二〇世紀ブラジル芸術の政治的背景と日系人画家たち 戦後を中心に
1 政治的変遷と芸術 89
a 二〇世紀ブラジルの政治体制の変遷 89
b 芸術と政治―インスティテューションの設立 90
2 ブラジルの幾何学的抽象とアンフォルメル 93
a コンクレチスモとネオコンクレチスモ―サンパウロとリオデジャネイロの場合 93
b アンフォルメル 97
c 日本とブラジルのアンフォルメルと批評家 102
3 〈場違いの思想〉とブラジル・日本、そして日系人 104
4 日本人移民以外/以前から持ち込まれた「日本」 110
第4章 ブラジルという土壌
1 モデルニスモの誕生 118
2 通底概念「食人主義(アントロポファジスモ)」 120
a 『食人宣言』執筆の背景 121
b 『宣言』にみる〈食人〉の思想―宣言のディスクールから 125
c 対立の図式―〈敵〉と〈我々〉 127
d オズワルドにとっての二つの〈食人〉 138
e 「カライバ」の多義性と繁殖力 142
f 食人主義の位置づけ 146
3 日系人芸術と〈食人〉 148
a 「食われる」 149
b 「食らう」 152
おわりに 155
注 160
参考文献 170
謝辞 176
掲載図版一覧 179
年表 001
インタビュー
1 トミエ・オオタケ 007
2 ジョルジ・モリ 014
3 エウザ・オダとユタカ・トヨタ 019
4 田口秀子 027
資料
1 『1 BIENAL DE Sao Paulo』(1951年) 035
2 オズワルド・デ・アンドラーデ『食人宣言』(1928年)の掲載誌面 042
3 オズワルド・デ・アンドラーデ『食人宣言』1928年 043
事項索引 i
人名索引 vi |