日本人のモンゴル抑留とその背景

[編]ボルジギン・フスレ

ソ連は対日戦で60万人の日本軍捕虜を獲得し、その中から1万2000人がモンゴルに送られ、ウランバートルの都市建設の労働力などとして過酷な日々を過ごすことになった。捕虜がモンゴルに送られた背景、そして過酷な日々の実態を明らかにする。

定価=本体 2,000円+税
2017年2月28日A5判並製/176頁/ISBN978-4-88303-432-1


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[目次]

まえがき 7
ボルジギン・フスレ(Husel Borjigin)

国際シンポジウム「日本人のモンゴル抑留とその背景」開催にあたって 10
昭和女子大学理事長・総長 坂東眞理子(Mariko Bando)
昭和女子大学学長 金子朝子(Tomoko Kaneko)

第1章 モンゴル人民共和国による日本人捕虜の労働力の獲得とウランバートル市建設 15
田中克彦(Katsuhiko Tanaka)

第2章 スターリンはなぜポツダム宣言第9項を破ったのか 25
エレーナ・L・カタソノワ(Elena L. Katasonova)

第3章 粛清,戦争,動員,戦後国家建設――日本人のモンゴル抑留の背景 35
二木博史(Hiroshi Futaki)

第4章 モンゴルにおける日本人捕虜――ソ連抑留より短期間だが,苛酷だった? 51
富田武(Takeshi Tomita)

第5章 日本人抑留者のモンゴルへの移送についての再検討 69
ボルジギン・フスレ(Husel Borjigin)

第6章 モンゴル・日本両国の関係とモンゴルに残された日本軍将兵の遺骨について 107
ガリンデヴ・ミャグマルサムボー(Galindev Myagmarsambuu)

第7章 ソ連時代のブリヤート・モンゴルにおける「シベリア抑留」――1945〜48年 123
オレグ・D・バザロフ(Oleg D. Bazarov)

第8章 「日本人」として処遇された朝鮮人――韓国における資料収集の現況 137
李守(Lee Su)

第9章 ソ連抑留1年目の日本人捕虜の高死亡率の原因とソ連政府の対策――ハバロフスク地方を例に 147
小林昭菜(Akina Kobayashi)


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