[目次]
凡例≒構成と注意 7
はじめに 9
1章 コロニアルなオキナワ 11
1-1 薩摩藩による植民地化 13
1-2 近代日本による併呑(「琉球処分」) 17
1-3 「沖縄戦」前史から不動の不沈空母まで 28
1-4 戦後を予言した「天皇メッセージ」 32
1-5 「トリップワイヤー」としての在沖米軍 37
2章 コロニアルなオホーツク 57
2-1 北海道開拓の歴史的含意 58
2-2 樺太・千島交換条約の歴史的含意 62
2-3 日露戦争の歴史的含意再考 65
2-4 「北方四島」意識の含意再考 72
2-5 コロニアルな学界 75
2-6 はやりの「多文化主義」とエコブーム/ツーリズムの背景としてのオリエンタリズム 80
【補論1:帝国日本によるアイヌ民族文化の動員とその忘却】 84
【補論2:帝国主義のコピーとしての学術的収奪の輸入】 85
【補論3:辺境地域に対するオリエンタリズム】 87
3章 コロニアルなオガサワラ 91
3-1 和人が不在だったオガサワラ 92
3-2 和人入植の歴史的含意 93
3-3 敗戦による米国支配時代 98
3-4 施政権返還以降 100
【補論4:社会ダーウィニズムがもたらした抑圧移譲としての大アジア主義】 106
4章 コロニアルなニッポン再考 109
4-1 コローニアエ ヤポニカエ(ニッポンの植民地)再考 110
4-1-1 多民族帝国としての近代日本の成立 112
4-1-2 「敗戦=植民地喪失」という共同幻想 113
4-2 ヤポーニア コローニア(植民地としてのニッポン)再考 118
4-2-1 親米保守の貢ぎ物にモンクをつけない反米右翼の不思議 118
4-2-2 絶対平和論により基地固定化/安保維持を補完してしまう左派の逆理 131
4-2-3 米軍基地の「おしだし要因」と「ひきだし要因」の合力 138
4-3 二重の意味での植民地空間という時空の直視のために 143
【補論5:「固有の領土」論批判とその限界】 151
【補論6:陰謀論的幻影としてのジャパンハンドラーと、 実質的売国奴という皮肉】 152
【補論7:レコンキスタにおける南千島とそれ以外の 「温度差」】 154
おわりに:みじかい終章のかわりに 155
参考文献 164
索 引 174 |