[目次]
はじめに
第1部 「言語論」の知識社会学
第1章 知識社会学の一部/社会言語学の一部としての「言語論」論
1. はじめに
2. 広義の社会言語学の一分野としての「言語論」論(メタ・メタ言語)
3. 言語論としての教養書/テキスト
3.1. 教養書/テキストと、その政治性
3.2. 規範主義の政治性:本質主義/パターナリズム/人格主義
4. 紹介者(サイエンスライター)としての取捨選択における政治性
5. 知識社会学の一種としての「社会学の社会学」と並行する社会言語学
6. 「社会調査の倫理と少数言語研究運動の精神」と知識社会学
第2章 映像評 「漢字テスト」がうきぼりにするイデオロギー
1. 社会学的現実暴露としての「漢字テストのふしぎ」
2. 合理的根拠をもたない恣意的・暴力的システムとしての漢字表記と、その政治性
3. 身体論としての「かきとりテスト」問題と、その政治的含意
4. おわりに
第3章 標準現代日本語における配慮表現ノート
1. はじめに
2.
敬意表現/負の敬意表現に関する理論的蓄積小史
3. 敬意表現/負の敬意表現研究の政治性
4. 負の敬意表現現象としてのヘイトスピーチ
4.1. 差別表現の本質
4.2. 「土人/シナ人」発言の事実認定
4.3. 「負の配慮表現」としての「土人」「シナ人」
5. おわりに
第2部 「言語現象」の知識社会学
第4章 日本語漢字とリテラシー
1. はじめに
2.
「 理念型 」としてのリテラシー
3. 障害物 としての 漢字
4. イデオロギー/ 文化 ナショナリズムとしての 高識字率幻想
5. 身体化 された 文化資本 としてのリテラシーと 今後
第5章 性的少数派と言語現象をめぐって
1. はじめに:ジェンダー/ 歴史性 / 政治性
2.
性的少数派 をめぐる 言語現象 が 照射 するジェンダー 意識 /セクシュアリティ
3. 特集論文 の 含意
第6章 現代日本における、いわゆる「デジタルネイティブ」:言語/身体論としての「デジタルネイティブ」論再考
1. はじめに
2. 技術革新と大衆化を軸にした世代論
3. 「デジタルネイティブ」の実感:身体感覚の世代変動
3.1. 「76世代」から「86世代」への変質
3.2. 「ネオ・デジタルネイティブ」の身体感覚/時間感覚
3.3. アナログ的空間をしらない世代の身体感覚と心理的距離
4. 「ガラパゴス化」空間としての日本列島と、日本的「デジタルネイティブ」の今後
4.1. 「ガラパゴス化」の一要因としての漢字利用
4.2. 「ケータイ小説」というサブカルチャー
4.3. 「就活」とモバイル化
5. おわりに
第7章 日本列島上の固有名詞の変動要因再考 ― 漢字/標準語/流動化
1. はじめに:「つづり字発音」など日本語漢字の知識社会学的再検討の含意/射程
2. 漢字という装置の潜在的機能:アイヌ/琉球/在日ほか少数派の言語文化への刻印
3. アイヌ/琉球/小笠原への日本語圧力
4. 方言地名 ( 現地音 ) への圧力
5. 「在日コリアン」による「日本語人」化傾向と異質化戦略の可能性
6. 恣意的でハイコンテクストな固有名詞の肥大のゆくえ
7. 「うちわうけ」文化からの「卒業」
おわりに すこしみじかめの終章
参考文献
索引
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