新編 下田歌子著作集   女子の心得

[著]下田歌子
[監修]実践女子大学下田歌子研究所
[校注]湯浅茂雄

現在も日々の生活に役立つ心の整え方と、それを実践するための作法を懇切に示す。
明治期の礼法書として、最高峰の資料。

定価=本体 1,900円+税
2018年3月31日/四六判並製/176頁/ISBN978-4-88303-455-0


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[目次]

緒言  11

●上編 心のとゝのへと行為と

一 正実なるべきこと  13
           正実の萌芽  14
           我が皇祖姫大神の御遺訓  14
           心は鏡の如くなれ  14
           司馬温公が胡桃  15
           彼の児は善良なる児  17
           母は決して欺く可からず  18
二 仁慈なるべきこと  19
          仁慈は天地の徳なり  19
          汝の敵を愛せよ  19
          婦人の仁といふこと  22
          女子の同感性  22
          女中の丈夫亦多涙多感なり  24
          慈恩春の如く雪裡餓児を助く  25
          郷民の慈母  28
          白衣の天使  29
三 恭謙なるべきこと  30
          恭謙の心を養ふべし  32
          恭謙の容を偽ること勿れ  32
          恭謙、遜譲なれ。恐懼卑屈なること勿れ  32
          一の文字さへ知らざるが如し  34
          三万石をお忘れなさるな  34
          柴門深く扉して名誉の光彩を杜絶す  36
          彼れは正直な善い児でありました  37
四 貞粛なるべきこと  38
          女子は貞粛なれ。即ち是れ天の意  39
          赤白の毬能く善悪の心念を徴す  41
          貞粛の徳能く瓦を化して玉とす  43
五 快𤄃なるべきこと  44
          良人の健康をも増進せしむべき婦人  45
          天晴なり武人の妻女  48
          嬌舌花を生じ、温顔春に和す  49
六 勤倹なるべきこと  51
          似て非なるは倹約と吝嗇となり  51
          時は金  52
          勤勉は幸福の母  54
          慈母手中の糸  54
          我れはこれ農家の老婦  59
七 堅忍なるべきこと  60
          日本婦人が堅忍の力  60
          雪中の梅  63
          孝婦の賢忍不慈の舅をして慈たらしむ  66
          積年の耐忍炭を雪と化す  68
          至尊能く克己して好模を下民にしめす  68
八 沈着なるべきこと  69
          深淵は静にして浅瀬は波躁がし  70
          読経声裡、祝融形ちを収む  72
          一婦よく二子を猛火の裡に救ふ  72
          凛たり烈たり胸間の秋霜  74
          虎穴に入りて虎児を獲たり  76
九 高潔なるべきこと  77
          猛火贖財を燃きて賢母の氷心ます??潔し  79
          君子は盗泉の水を飲まず  80
          陰徳を積みて陽報を求めず  81
十 優雅なるべきこと  82
          優雅の挙止暗に盗賊を走らす  84
          鶯宿梅の下才媛あり  86
          金殿に舞はんより茅屋に歌はん  88

●下編 形のとゝのへと動作と

一 座作進退の法  90
          立ちやう  90
          歩みやう  90
          座しやう  91
          拝しやう  92
          人の前過ぎやう  92
          行き遇ひの礼  92
          戸、障子の開閉  92
二 物品薦撤の法  94
          辞令書  96
          文箱  97
          書翰  98
          書籍、画帖  98
          巻物  98
          扇、団扇  100
          刃物  100
          手拭、手巾、其他  100
          傘、蝙蝠傘、杖  101
          花卉類  102
          煙草盆  102
          火鉢  103
          料紙、硯  104
          色紙、短冊  106
          三方  106
          置物、卓  106
          花瓶  106
          燈類  107
          掛物  108
          屏風  111
          茶菓  111
          抹茶  113
          果実  115
          剛飯  116
          麺類  116
三 対話に関する作法  117
          談話に用ふべき詞  118
          談話に避くべき詞  120
          人の談話を聴く心得  120
四 訪問に就きての作法  121
          訪問時間  122
          案内を請ふ  122
          訪問者の心得  123
五 接待に就きての作法  125
          接待の用意  125
          訪問者の取扱  126
          送迎  126
六 贈与品に関する作法  127
          贈与品の選択  127
          吉事の贈与品  129
          凶事の贈与品  130
          病人への贈与品  130
          罹災者への贈与品  131
          歳暮、年玉の贈与品  131
          暑寒中みまひの贈与品及び中元  132
          進物の台  133
          包み紙、水引  133
七 吉事に関する作法  136
          結納  137
          婚礼の式  137
          里開き舅入披露  139
          出産  140
          年賀  140
          新宅、其他  141
八 凶事に関する作法  142
          忌服  142
          訃音  143
          名刺  143
          葬儀  143
          霊を拝す  145
九 食礼  146
          座礼献酬  146
          座礼の食事  147
          立礼の食事  154
          夜会、園遊会の立食  158
十 礼服  159
          男子の礼服  159
          女子の礼服公式  160
          女子の礼服略式  168

解説  湯浅茂雄  171

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