[著]木水千里 マン・レイ(1890-1976)はダダイスム、シュルレアリスムなど20世紀の華々しい芸術運動の一員として理解されてきた。だが、絵画、写真、オブジェ、映画など、媒体にしばられることなく機智と謎に満ちた創作を続けた彼の思想は、そうした時流を超えたものだった。芸術には進歩がなく、それゆえ自身の作品は永続すると断言するマン・レイ。現代美術の問題を先鋭的に体現する芸術家マン・レイを再定義する。 [書評・紹介] 定価=本体 4,500円+税 |
|
[目次] 序論 7 1 部 マン・レイの非芸術的活動 15 2 部 シュルレアリストとしてのマン・レイ受容 77 3 部 芸術の価値基準 ――フランス・ドイツ・アメリカのモダニズムとポストモダニズム 131 4 部 マン・レイにおける芸術の価値基準 193 5 部 結論 美術史におけるマン・レイの位置づけ ――抽象と具象のトランス・アトランティック 291 あとがき 323 註 1 |
|