ぼくらはひとつ空の下

シリア内戦最激戦地アレッポの日本語学生たちの1800日

[著者]優人
[取材・文]小澤祥子
[解説]青山弘之

シリア内戦10年
「今世紀最悪の人道危機」、自分の命もいつ絶たれるか分からない日々のなか、かれらは“日本語”を学びつづけた!
過酷な戦火のもと、なぜ学生たちは彼方の地のことばを学びつづけたのか? シリアと日本を結ぶ人々が届ける友情の物語/メッセージ。

取材・文を担当された小澤祥子さんが、本書の特設ページを開設して下さいました。出版記念イベント情報も掲載されています。→こちら

定価=本体 1,300円+税
四六版・並製/176頁/ISBN978-4-88303- 533-5


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[目次]

第1章 アレッポ生まれのわたしと日本語との出会い       1
  はじめに/わたしたちの街、アレッポ/日本語との出会い

第2章 アレッポ大学学術交流日本センター       15
  シリア随一の日本語教育拠点/ゆかいな仲間たち/部活動/日本の人たちとの交流

■コラム アニメや漫画から日本文化に触れる(ムハンマド・アナス・アルハサン)  34
■コラム 日本語に秘められたおもしろさ・美しさ(アフマド・ラーミー・カッサール〈弘務〉)  38

第3章 内戦のはじまり       41
  中東と日本に走った大激震/不安の足音/日本人の先生との別れ

■コラム 突然だった日本人のシリア国外退避(渡辺寛成)  48

第4章 戦場となったアレッポ       53
  戦慄のラマダーン/水も食料もなくなった/破壊されていく街、失われていく命/大学での惨劇

■コラム 言語の向こうにある、その人だけの思いと気持ち(スザン)  68

第5章 日本センターの奮闘       71
  未来が見えないからこそ、学びつづける/インターネットの活躍/「日本語コミュニティ」 Facebook ページ/
   「日本語の森」と慶應大との交流会/YouTube 書道レッスンとアニメ部の自作漫画/大切な人たちとの別離

■コラム 遠くヨーロッパからシリアを想う(アフマド・シャーゲル〈友好あめ〉)  92
■コラム アラハン・ワ・サハラン・プログラムの思い出(ハーリド・ハタビー〈永志〉)  96

第6章 戦火のなかのジャパンフェア       99
  二〇一四年ジャパンフェア/四年ぶりの日本人訪問/悪化する内戦/ぼくらは同じ空の下/
   アレッポ攻防戦の終わり

■コラム 日本センターの学術と言語による戦い(アフマド・アルマンスール)  130

エピローグ       135

解説 シリア内戦の推移とシリア・日本の国際交流の状況 青山弘之       142

あとがき       163

参考文献・サイト  167
謝辞  168


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