[編者]岡田裕成 イベリア半島の中世の記憶と、ヨーロッパ各地の版図を包摂しつつ、新大陸アメリカ、アジア太平洋にも広がった、ハプスブルク・スペインの世界帝国。かつては遭遇することのなかった人、モノ、情報の往来する回路が開かれ、美術作品も、歴史と地理の座標上を縦横に行き交うことになった。 [書評・紹介] 定価=本体 4,000円+税 |
|
[目次] 序 岡田 裕成 7 T 中世との接続 中世アンダルス美術の遺産――その存在と不在を読み解く 65 「キリストの戦士」としてのサンティアゴ・マタモロスと拡大するイスパニア世界 95 U ハプスブルク・スペインとヨーロッパ ポンペオ・レオーニとスペイン――エル・エスコリアル修道院聖堂主祭壇衝立の《磔刑》群像をめぐって 169 エル・グレコ、裸体表現の再検討――クレタからスペインへ 204 V 世界帝国の美術 新大陸アメリカにもたらされたアジアの「屏風/ビオンボ」――その流通と影響 267 大海洋を渡った日本の蒔絵螺鈿――マニラ、メキシコ、スペイン 292 あとがき 323 英文目次 I |
|