戦争と文化

第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相

[編]大久保恭子

芸術・文化はつねに政治的側面を内包し、国家の存亡をかけた戦時下ではその相関関係はより緊密になる。
およそ20年の戦間期を経て再びの開戦、そして1940年には侵攻したナチス・ドイツにパリを占領されたフランス。だが戦時下においても、芸術家たちはそれぞれの方法・場所で活動を続けていた。錯綜する状況下、芸術家個人の思いや国の文化政策はいかなるものだったか。6人の美術史研究者が検証する。

[書評・紹介]
『月刊アートコレクターズ』2022年11月、「BOOK GUIDE」(生活の友社)
『月刊美術』2022年10月、No.565、「ART BOOKS 新刊案内」(サン・アート)
「TOKYO ART BEAT」2022年9月1日、「今月の読みたい本!」

定価=本体 3,600円+税
2022年7月31日/A5判上製/288頁/ISBN 978-4-88303-551-9


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[目次]

はじめに  7
大久保恭子

序章 
一九三七年パリ国際博覧会をめぐるフランスの文化政策  13
大久保恭子

1章 
無に相対して ――一九四〇年代フランスの美術  47
レミ・ラブリュス(礒谷有亮 訳)

2章 
〈岐路〉に立つ仏独の芸術家 ――第二次世界大戦時のフランスにおけるコラボラシオンと収容  79
河本真理

3章
「公式の趣味」の変遷とヴィシー政権下における美術作品の国家購入  125
松井裕美

4章
モデルニテの遺産と第二次世界大戦期のフランス美術  163
山本友紀

5章
「フランス」をうつす写真集 ――レイモン・シャル出版の刊行物から見る戦時下のフランスの表象  185
礒谷有亮

6章
第二次世界大戦期の「フランス性」をめぐる芸術的「地政学」  223
大久保恭子

あとがき  263

欧文要旨  1
主要人名索引  15