著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

大久保恭子
おおくぼ・きょうこ

京都橘大学教授。博士(文学・大阪大学)。『〈プリミティヴィスム〉と〈プリミティヴィズム〉──文化の境界をめぐるダイナミズム』三元社、 2009 年;『アンリ・マティス『ジャズ』再考──芸術的書物における切り紙絵と文字のインタラクション』三元社、 2016 年;『人文学宣言』(共著、山室信一編)ナカニシヤ出版、 2019 年;『ピカソと人類の美術』(共著、大保二郎、永井隆則編)三元社、 2020 年。(2022年7月現在)

 

大久保恭子の書籍一覧]

戦争と文化

第二次世界大戦期のフランスをめぐる芸術の位相

[編]大久保恭子

芸術・文化はつねに政治的側面を内包し、国家の存亡をかけた戦時下ではその相関関係はより緊密になる。
およそ20年の戦間期を経て再びの開戦、そして1940年には侵攻したナチス・ドイツにパリを占領されたフランス。だが戦時下においても、芸術家たちはそれぞれの方法・場所で活動を続けていた。錯綜する状況下、芸術家個人の思いや国の文化政策はいかなるものだったか。6人の美術史研究者が検証する。

定価=本体 3,600円+税
2022年7月31日/A5判上製/288頁/ISBN 978-4-88303-551-9

アンリ・マティス『ジャス』再考

芸術的書物における切り紙絵と文字のインタラクション

[著者]大久保恭子

「切り紙絵は私に色の中で素描することを可能にした」
20点の挿画と画家直筆のテクストが印刷された総合芸術作品『ジャズ』は出版直後から高い評価を得たが、挿画の原画である切り紙絵作品は「晩年の気晴らし」として、研究者の多くに近年まで等閑視され続けてきた。本書はこのマティスの切り紙絵の世界に新しい光をあて、芸術的書物『ジャズ』とは一体何か、主題、手法、時代性などあらゆる側面から問い直す。

[書評・紹介]
『日本経済新聞』2016年4月17日、書評欄
『美術の窓』「新刊案内」、2016年6月号、生活の友社
《山形新聞》2016年6月5日、評者:山本和弘氏
《週刊読書人》「2016年上半期の収穫から」2016年7月22日、選者:河本真理氏
《週刊読書人》「新しい視点・方法論の意欲作」、2017年12月23日号、評者:河本真理氏
《図書新聞》2016年11月19日、評者:天野知香

定価=本体 5,200円+税
2016年3月31日
A5判上製/384頁 (カラー口絵24+本文360) /ISBN978-4-88303- 402-4

〈プリミティヴィスム〉と〈プリミティヴィズム〉
文化の境界をめぐるダイナミズム

[著者]大久保恭子

アフリカやオセアニアの非西欧の造形物は西洋文化圏においてどのように言説化/視覚化されたのか? マチスやゴーガンら“発見者”であるフランスと、それを受容し、自国のアイデンティティ確立に組み込んだアメリカ。相互の概念のずれを鋭く指摘するなかで、〈プリミティヴィスム〉あるいは〈プリミティヴィズム〉をめぐる言説が、20世紀の美術史の中でいかに形成され、どのような意味を担ってきたかを問う。

[書評]
《日本経済新聞》書評欄、2009年9月20日
《西日本新聞》書評欄、2009年11月8日、評者:浪潟剛氏

定価=本体 2,800円+税
2009年7月15日/A5判上製/254頁/ISBN978-4-88303-248-8

〈場所〉で読み解くフランス近代美術

[編]永井隆則

作品は抽象的な内省の産物ではない。
画家たちは現実の土地や建物に
感覚を刺激されながら思考し表現してきた。
創造のエンジン、〈場所〉を問いなおす。
<現地取材写真と図版を満載/オールカラー>

定価=本体 2,700円+税
2016年10月31日四六判並製/280頁/ISBN978-4-88303-403-1

韓国近代美術の百年

[著者]金英那(キム・ヨンナ)
[監訳者]神林恒道
[訳者]仲間裕子+大久保恭子+要真理子+竹中悠美

日本帝国主義の「残りかす」、西洋美術の「ものまね」といわれながらも、絶えずその独自性を追求しつづけた「20世紀韓国美術」の激動の100年史。その圧倒的な活力と魅力のゆえんを論じきった、初の通史。

[書評
《京都新聞》(2011年9月14日) →記事を読む
《新潟日報》《熊本日日》ほか(2011年10月23日)→記事を読む
『美術の窓』(2011年10月号)
《読売新聞》「記者が選ぶ」(2011年11月27日)→記事を読む
『美術フォーラム21』(2011 Vol.24、醍醐書房、評者:高晟剋=j

定価=本体 4,000円+税
2011年8月10日/A5判上製/368頁/ISBN978-4-88303-285-3


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