[目次]
松井 裕美
序 7
第T部 レアリスムの変容と前衛文化
セゴレーヌ・ル・メン
十九世紀におけるレアリスムと前衛――クールベを例として 48
三浦 篤
十九世紀フランス絵画と「ポスト・レアリスム」――マネの世代における認識と構成のレアリスムについて 98
久保 昭博
反ミメーシスとレアリスム――一九二〇年代の文学と文学理論 130
第U部 オブジェとオブジェクティヴィティ
山本 友紀
フェルナン・レジェとレアリスム 158
河本 真理
コラージュとレアリスム――〈新しいレアリスム〉のパラダイムと芸術の境界 185
鈴木 雅雄
現実的なもの、客観的なもの――シュルレアリスムはいかにフレームを踏み越えたか 227
松井 裕美
乱反射する現実――一九六〇・七〇年代英仏美術における日常・主体・ジェンダー 254
第V部 複製技術時代におけるジャンルの横断
中村 翠
自然主義小説のアダプテーション――舞台、そして映画へ 298
マックス・ボノム
一九三〇年代フランスにおけるフォトモンタージュの実践とレアリスムの理論 330
礒谷 有亮
美しい世界を捉える美しい写真――アマチュア写真雑誌『フォトシネグラフィ』(一九三三?三六年)に見る
「レアリスム」 351
小寺 里枝
画家と写真機――ジャン・デュビュッフェによる「現実」の探究 382
須藤 健太郎
映画における現実・イメージ・モラル――クレール・ドゥニ&セルジュ・ダネー『ジャック・リヴェット、夜警』の
プロローグから 412
第W部 現実とイデオロギー
ロミー・ゴラン
ファシズムのリアリズムは魔術的リアリズムか? 436
サラ・ウィルソン
ゴダール、アルチュセール後のヌーヴェル・ヴァーグのレアリスム 473
マチルド・アルヌー
真のリアリズムを求めて――ドイツ民主共和国下のオイゲン・ブルーメ、エアハルト・モンデンとヨーゼフ・ボイス
496
池上 裕子
沖縄のリアリズム――真喜志勉の《大日本帝国復帰記念》展、一九七二年 525
あとがき 559
著訳者紹介 580
欧文目次 II
人名索引 IV
引用図版出典一覧 XVI |