|         [目次] 著者紹介PDF    まえがき / 原聖  7 第1章 日本の民衆画の諸相――民衆が手にして用いた素朴な絵画 / 久野俊彦  20はじめに  20
 1 柳宗悦の民藝運動における「民画」  21
 2 柳が収集した「民画」の概念  23
 3 藤沢衛彦の「民俗版画」  26
 4 出版物・展覧会の「日本の民画」  29
 5 日本の素朴絵と民画  30
 6 「日本の民衆画」の特質と用途・機能  32
 7 民具としての民衆画  34
 8 量産された日本の民衆画  34
 おわりに  41
 第2章 奥多野地方における初絵の民俗 / 鈴木英恵  48はじめに  48
 1 生活文化となった初絵  49
 2 初絵の作り手とその変化  57
 3 初絵からみた絵の民俗  63
 おわりに  68
 第3章 描かれた願いを選ぶ――おいらせ町氣比神社の絵馬市を事例に / 三津山智香  74はじめに  74
 1 絵馬市の背景と変遷  77
 2 絵馬の画風・構図の変遷  84
 3 絵馬を選択し、祀り、返す  91
 おわりに  97
 第4章 民衆画としての地口行灯 / 加藤紫識  102はじめに  102
 1 近世江戸市中の地口行灯  104
 2 現代の地口行灯  107
 3 地口行灯の作り手  110
 おわりに  114
 第5章 中国民間版画「竈神図」の地域差について / 三山陵  118はじめに  118
 1 竈神信仰と祀竈について  119
 2 竈神図の地域差について  131
 3 暦が付いた民間版画「春牛図」  144
 おわりに  148
 第6章 天理参考館の中国民間版画資料について / 中尾徳仁  154はじめに  154
 1 天理参考館の紹介  155
 2 当館所蔵の中国民間版画について  156
 3 蒐集の経緯  164
 4 民間版画の調査と整理  167
 5 古い紮糊の発見と版木の新刷  169
 6 天理と東京で開催した企画展  172
 おわりに  173
 第7章 リトグラフ民衆画にみる民衆性の定義に関する試論――ジョルジュ・ビゴーのエピナル版画における日本イメージを例に / 上田あゆみ  176
 はじめに  176
 1 エピナル版画にみる民衆木版画の民衆性  180
 2 植民地省画家ジョルジュ・ビゴーとエピナル版画  184
 3 リトグラフ時代のエピナル版画にみる「民衆性」の拡張  187
 おわりに  197
 第8章 民衆画を東西で比較する――フランスのエピナル版画と日本の大津絵、中国・ベトナム・韓国の年画を題材に / 原聖  204
 はじめに  204
 1 ヨーロッパの民衆画  205
 2 日本の民衆画  213
 3 中国の民衆画  219
 4 ベトナム、韓国の民画  223
 おわりに  228
    あとがき / 原聖  235資料「民衆画の世界」展 小冊子――2022年2月17日(木)〜23日(水)/日仏会館 |