竹内亮:レンズを通して見た本当の中国

[著]竹内亮
[編]黄立俊

南京、武漢のコロナ禍の日常をカメラで追い、日中両国で脚光を浴び、一躍網紅(ワンホン)(ネット上の人気者)となった、中国に移住した日本人ドキュメンタリー監督の中国での記録と「私がここに住む理由」。日中の複雑な相互理解と文化的差異と誤解のもつれを、カメラを通してあるがままの姿を伝えることで、ときほぐしていく。

[書評・紹介]
「読書人」2023年10月6日、評者:湊千尋氏

定価=本体 1,800円+税
2023年7月20日四六判並製/196頁/ISBN978-4-88303-573-1


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[目次]

まえがき:亮叔を紐解く三つのキーワード 3

第一章:私がここに住む理由 14
中国に住むことを決意 15
移住当初の思い 20

第二章:ウイルス、隔離、カメラ 26
手に負えない感染状況 27
東京の路上でお辞儀をする少女 33
異なる日中の防疫措置 38

第三章:『中国・南京を歩く』の誕生 42
隔離後の驚き 43
人気が日本から中国へ飛び火したドキュメンタリー 53
「パンダの恩返し」 61

第四章:お久しぶりです、武漢 66
心に秘めた計画 67
私の物語を記録してください 75
武漢よ、また会う日まで 89

第五章:ポストコロナ時代の中国 92
「壁」を超えて得られたもの 93
中国での経験を海外へ 97
スピードが命! 104
日中の違いのはざまで 107

第六章:中国の少年 114
前に突き進む中国人 115
中国の「後ろの波」 123
教育は「細部」に宿る 130

第七章:誤解を避けるための対話 136
ファーウェイの理念との争い 137
中国で「自由を獲得する」日本の主婦 147
本音を聞きたければ、先に「悪口」を聞いてみよう 155

第八章:おにぎり≠ゥら華飯≠ヨ 160
日本から中国、そこから再び日本へ 161
若者こそが希望 173

著者あとがき 181
編者あとがき 191