子供に子供の美術を

[著]松岡宏明

問いつづけることで見えてくる、子供が美術することの意味――
「子供の美術」の魅力、あり方、すすめ方を、園や小学校での活動例をよみときながら探究していきます。子供と美術をめぐる、楽しく、温かな、読む実践集。

[書評・紹介]
『月刊美術』No.577(2023年10月、サン・アート)、「ART BOOKS 新刊案内」
『教育美術』2023年11月号(公益財団法人 教育美術振興会)、評者: 細谷僚一氏
《図書新聞》2023年11月11日号、評者:宮田徹也氏
『教育美術』2024年1月号(公益財団法人 教育美術振興会)、特集「マイ・ベスト・ブック」、選評:清田哲男氏
《日本経済新聞》2024年1月20日、BOOKガイド

定価=本体 1,700円+税
2023年7月20日A5判並製/160頁/ISBN978-4-88303-575-5


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[目次]

まえがき 3

プロローグ 衝撃 8

1 子供の美術へのまなざし 12
  1.1  「描かない」は主体性ではない 12
  1.2  子供にとっての美術の大切さ 15
  1.3  子供の美術と「個性」 20
  1.4  「表現」は「作業」ではない 24
  1.5  「ほめ言葉」の落とし穴 33
  1.6  「子供」と「芸術家」 36
  1.7  子供の美術の「美」 44
  1.8  「美術」と「教育」の親和性 52
     補節 1  保育者は、子供に美術を提供できている? 19
     補節 2  保育者は、子供の美術の芸術性を見ている? 43
     補節 3  保育者は、美術とどのくらいかかわっている? 51

2 子供の美術の合い言葉 56
  2.1  「楽しくあってこそ、美術」 57
  2.2  「新しい自分に出会ってこそ、美術」 62
  2.3  「互いの違いを味わい合ってこそ、美術」 66
  2.4  「過程を大切にしてこそ、美術」 73

3 子供の美術のすすめ方 82
  3.1  「活動の位置」をとらえる 82
  3.2  「造形過程」をイメージする 86
  3.3  「ねらい」を設定する 90
  3.4  「計画・準備」をする 95
  3.5  「導入」を演出する 97
  3.6  「材料や用具との出会い」の場をつくる 106
  3.7  「反応の引き出し」を活用する 116
  3.8  「やめどきは子供が決める」を徹底する 127

4 子供の美術と鑑賞 132
  4.1  表現と鑑賞 132
  4.2  見ることはつくること 134
  4.3  鑑賞会は発表会ではない 139

エピローグ 保護者が…。園長や同僚が…。 150

あとがき 155