風のイメージ世界

[監修]蜷川順子 
[編]『風のイメージ世界』刊行実行委員会

なぜ人は見えない風を描き、彫るのか。古今東西の風、大気、呼吸の表象から、目には見えない世界を造形することの思想的、宗教的、社会的、文化的意味を問う。

[英語版]
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http://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/578_imageryofwind.html

[書評・紹介]
『月刊美術』No.579(2023年12月号、サン・アート)、「ART BOOKS新刊案内」
「週刊読書人」2024年1月12日号、評者:知足美加子氏

定価=本体 4,000円+税
2023年9月30日A5判上製/276頁/ISBN978-4-88303-578-6


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[目次]

まえがき  蜷川 順子  3
巻頭の辞  野 晴雄  9

第一部 風の表象と諸原理  13
   第1章 原初の風 ――宇宙生成と息吹  バーバラ・バート  15
   第2章 見えないものを見せる ――宗教芸術における風のイメージ  長岡 龍作  43

第二部 原初的諸問題に対する近現代の哲学的・芸術的反省  75
   第3章 J・M・W・ターナーのプネウマ的形態、あるいは風  富岡 進一  77
   第4章 現代アートにおけるプネウマ ―表象から現存そして概念へ  フラッド・イオネスク  101
   第5章 〈風 ― 卵〉実験  ハシーブ・アフマド  131

第三部 美術史における風  147
   第6章 ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの風の表象  蜷川 順子  149
   第7章 ニコラ・プッサンによる「風」の表象 ――二点の《エジプトからの帰還》を中心に  倉持 充希  176
   第8章 風を描く ――芸術と自然の崇高なる諸相について  ソムヘギ・ゾルタン 203

補遺 国際シンポジウム『風のイメージ世界』  219
   プログラム  220
   発表者要旨  223
   シンポジウム講評  バーバラ・バート  240

あとがき  蜷川 順子  245

人名索引  1
参考文献一覧  5
図版一覧  18


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