ヴェネツィア、そしてヴァイオリンを抱えた司祭
[著者]ジャンフランコ・フォルミケッティ [訳者]大矢タカヤス
『四季』の作曲家としてだれもが知るヴィヴァルディだが、その名は20世紀初めまで忘れ去られていた。本書は彼が生きたヴェネツィアとその音楽業界のなかで複雑に絡み合う人間関係をつぶさに蘇らせる。ヴィヴァルディの最新評伝。
定価=本体 3,500円+税 2024年2月29日/四六判並製/368頁/ISBN978-4-88303-583-0
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[目次]
序文 アルマンド・トルノ 9
結婚前の「親密さ」と「死の危険のある肺水腫」 14 青年期と音楽教育 25 施療院 38 サンチュリーニとガスパリーニの二重奏 51 フェデリコ四世と謝肉祭とヴェネツィア氷結 61 二年間の準備期間 72 劇場支配人ヴィヴァルディ 84 ヴェネツィアでのデビュー 100 『勝利したユディータ』とコルフ島の奪還 112 音楽とイメージ―標題コンチェルト 130 『当世流行劇場』 137 フィリッポ皇太子の礼拝堂楽長 144 ローマ滞在 160 教皇との謁見 166 ヴェネツィアへの帰還 178 『四季』 189 『海の嵐』、『喜び』、『狩』、その他 201 一七二六?二七の二年間、名義人とアンニーナ 207 家族の動静 221 舞台はヨーロッパ 229 ショービジネスのプロ 244 『グリゼルダ』、カルロ・ゴルドーニ、そしてピエタへの復帰 253 「私は遠慮なくあなたの職を解きます」とルカ=カズィミロ・デリ・アルビッツィがヴィヴァルディを脅す 257 フェッラーラ、華やかな祝祭 282 「私は自由な請負業者」 287 音楽、饗宴、美 298 ラウジッツ伯爵フェデリコ・クリスティアーノ 311 帰ることのない出発 317
訳者あとがき 327
人名索引 1 ヴィヴァルディ作品名索引 22 書誌 25 ヴィヴァルディ関連地図 30