21世紀からみたマティス
思考の万華鏡(カレイドスコープ)

[編者]大久保恭子

21世紀になって可能になった視点でマティスの人生と作品をのぞきこめば、いくつもの複雑な像が万華鏡のように出現する。未来をひらく8つのマティス研究。

定価=本体 3,500円+税
2025年2月28日A5判上製/288頁/ISBN978-4-88303-605-9


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[目次]

はじめに  7
 大久保 恭子

マティスがみた巨匠と画家たち――ルーヴル美術館からサロン・ドートンヌへ  16
 中西 麻依

アナトミーの擬態、あるいはアラベスクの受肉――《茄子のある室内》(一九一一年)再考  44
 松井 裕美

マティスのデザイン思考  74
 永井 隆則

開かれた形――一九三〇年代以降のマティスの展開  104
 天野 知香

マティスの切り紙絵/コラージュのインターフェース  140
 河本 真理

マティスの礼拝堂と一九五一年の個展、そしてアトリエ  174
 関 直子

パリのマティスとニューヨークのマティス――「芸術の中心移動期」におけるその受容  206
 大久保 恭子

現在地へつながる――日本とマティスの切り紙絵  238
 渡辺 亜由美

編者あとがき  274

人名索引  1
引用図版出典一覧  7