[目次]
まえがき 9
第三版へのまえがき 14
序論 社会言語学がとりあげるべき問題 17
(1)哲学のとらえかた 18
(2)社会言語学からのとらえかた 20
(3)行為体系としての言語と社会 25
(4)行為体系のダイナミクス 30
(5)話すこと・言語・テクス ト33
(6)言語意識・価値づけ・態度 36
第1部 社会言語学の歴史 39
はじめに 40
第1章 1965年ごろまでの言語学[社会学的視点の排除と社会言語学的傍系] 43
(1)理想化によって排除された社会学の視点 43
(2)「社会言語学的な」色あいをおびた傍流 48
第2章 1965年から1975年までの社会言語学 53
1 北アメリカの社会言語学 53
1) 政治と学問の状況 54
(1)変型文法としての論争 54
(2)北アメリカにおける社会学の系統 57
(3)北アメリカにおける言語事情の基調をなしているバイりンガリズム 58
(4)教育予備軍としての黒人 59
2) さまざまな社会言語学派 60
(1)バイリンガリズムとダイグロシアの研究 61
(2)狭い範囲の言語共同体に関する研究(都市言語研究) 64
(3)コミュニケーションの民族誌 68
2 イギリスの社会言語学 73
3 フランスの社会言語学 86
4 イタリアの言語社会学 89
5 西ドイツの社会言語学 90
1) 六〇年代末の西ドイツにおける教育政策の位置 92
(1)機会均等――教育予備軍の活性化 93
(2)学生運動 一九六七年〜一九六九年 94
(3)学問を導く教育学 95
2) ドイツ社会言語学の主要論文解題 97
(1)ウルリッヒ・エーヴァーマン『言語と社会的出自』(一九七〇年) 97
(2)オスカー・ネクト『社会学の幻想と模範学習』(一九七一年) 105
(3)ウルリヒ・アモン『方言、社会的不平等と学校』(一九七二年) 107
3) 言語の補正教育と解放教育 109
第3章 1975年以降の社会言語学 113
はじめに 113
1 西ドイツにおける動向 114
(1)教育政策の前提条件 114
(2)学問的前提条件 115
(3)一九七五年以降のいくつかのプロジェクトの実例 117
2 移民労働者の言語問題の研究 119
(1)ハイデルベルク「ピジン・ドイツ語」研究プロジェクト(W・クラインとN・ディットマー) 120
(2)「ドイツ語と接触をもつイタリア人移民労働者のこどもたちの母語」に
関するコンスタンツのプロジェクト(A・ディ=ルツィオとP・アウエル) 124
3 地域言語の研究 126
(1)言語社会学的エルプ・プロジェクト(W・ベッシュとK・マッタイアー) 127
(2)ドイツ語研究によるマンハイム都市言語プロジェクト(W・カルマイヤー) 128
4 ほかの国々における社会言語学の発展 129
第2部 社会言語学の諸問題
はじめに 138
(1)言語と社会が歴史のなかで具体的にどう影響をおよぼしあうか 138
第1章 歴史的個別言語の混質性 141
1) 歴史的個別言語のさまざまな変種 144
(1)地理的相違 145
(2)階層的相違 145
(3)場面的相違 147
(4)ダイグロシア 150
(5)ピジン 151
(6)連続体か変異体か 152
2) 個々の話し手の多言語使用能力 154
(1)能動的な多変種使用能力 155
(2)受動的な多変種使用能力 156
第2章 一国のなかの多言語の共存 160
1 「客観的に」確認可能なちがいとコミュニケーションのむずかしさ 161
2 アイデンティティーの象徴として、また、威信の象徴としての言語 166
3 新興アフリカ諸国の実例 169
第3章 言語の成文化 173
(1)統一言語の必要性 173
(2)統一言語に関する諸決定 174
(3)社会的規制としての言語規範 175
(4)規範のうけいれ 177
第4章 態度 178
第5章 社会言語学と言語史 184
1 さまざまな言語のあいだの関係 186
2 同一言語の下位体系間の関係 186
第6章 社会言語学はどのような学問か 188
1 データ収集の問題 188
(1)言語学におけるデータ収集 189
(2)社会学におけるデータ収集 191
(3)社会言語学におけるデータ収集 194
2 社会言語学の理論構築の問題 213
訳者あとがき 223
新版訳者あとがき 228
注 IV
邦文参考文献 XXIX
欧文参考文献 VIII
索引 I
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