時空のゲヴァルト
宗教改革からプロスポーツまでをメディアから読む

[著者]マンフレート・シュナイダー
[訳者]前田良三原克高木葉子

ルター×マクルーハン
スポーツヒーロー×エロス
ヴァグナー×ジーバーベルク
チャウシェスク裁判×王の処刑の伝統
ゴダール×エントロピー
携帯電話×情報ネットのパラノイア、……。
メディアという視点で結び合わせ切り裂く、注目の論者、初の邦訳論集。

定価=本体 3,000円+税
2001年9月25日/A5判並製/278頁/ISBN978-4-88303-081-1

 

[目次]
著者まえがき「日本(語)の読者へ」 7

序論に代えて
 精神の集祷──マルチメディアと注意散逸の形而上学について(前田良三訳) 12

第1部 テクストvsパーソナリティ
 マクルーハンでルターを読む──聖なる象徴のメディア論と記号論(原克訳) 32
 情報源としての人間(前田良三訳) 55
 神は賽を振り、拍子を取る──事故と時間装置について(前田良三訳) 84

第2部 アナログvsゲヴァルト
 時空のゲヴァルト──クライストの光学メディアと戦争劇(高木葉子訳) 102
 メディア・パテティカー──ヴァーグナーとジーバーベルク(前田良三訳) 129
 エントロピー・トリコロール──ゴダール『ウィークエンド』におけるイマージュの論理学(前田良三訳) 152

第3部 ディジタルvsエロチシズム
 カット編集された法廷──チャウシェスク裁判(原克訳) 176
 テレビ・スポーツのエロチシズム──日常的ヒーロー伝説をウォッチングする(原克訳) 194
 情報ネットに捕まって──携帯電話とメッセージ機械(原克訳) 212

訳者解説
 内破するディスクール──マンフレート・シュナイダーのメディア美学

初出一覧 243
原注/訳注 VI
索引 I


HOME