トーマス・マン物語 II |
亡命時代のトーマス・マン |
[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平
「私のいるところに、ドイツがある」
―― 祖国ドイツを追われて異国暮らしを強いられるトーマス・マン。
本巻では、1933年2月ヒトラー政権誕生直後から第二次世界大戦末期までの12年間、フランス、スイス、アメリカにおける亡命時代―ヒトラー・ドイツに対する意見を公表するかどうかに逡巡するトーマス・マン、公表したのちの積極的な発言や行動、ドイツ亡命者内で果たした役割、とりわけブレヒトとの確執、過酷な状況にあっても寸暇を見つけては小説を書き進めようとする作家としての執念など。波瀾の時代を生きるトーマス・マンの姿をあつかう。
定価=本体 7,800円+税
2006年4月28日/A5判上製/656頁/ISBN978-4-88303-177-1
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