著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

クラウス・ハープレヒト
Klaus Harpprecht

1927年シュトゥットガルトに生まれた。当初、新聞やラジオ、テレビの記者をしていたが、1966年フィッシャー出版の編集主幹となる。その折、主要なドイツ語作家たちの作品の編集出版を手がける。その後1972年ブラント内閣時代に、首相府の文書課の局長に抜擢される。1982年以降は、自由な著述活動に転じ、フランスに居を構えながらドイツを舞台に活躍している。著書に 『ゲオルク・フォルスターと世界への愛』、『自由の楽しみ』、『世界の見方』、『トーマス・マンとドイツ人』。

 

クラウス・ハープレヒトの書籍一覧]

トーマス・マン物語 III
晩年のトーマス・マン

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

ナチス・ドイツの崩壊――
第二次大戦の終焉ののちも故国に帰れ(帰ら)なかったトーマス・マン。
本巻では、1945年2月ドイツ敗戦の直前から、1955年8月トーマスが80歳で亡くなるまでの10年間をあつかう。祖国ドイツ訪問へのためらいとようやくの実現。肺癌の手術で一時中断に追い込まれながらも完成にこぎつけた長編『ファウストゥス博士』。アメリカ滞在を諦めてスイスに終の住処を見出すなど、最晩年のトーマス・マンの姿をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2008年11月30日/A5判上製/624頁/ISBN978-4-88303-230-3
 

トーマス・マン物語 II
亡命時代のトーマス・マン

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

「私のいるところに、ドイツがある」
―― 祖国ドイツを追われて異国暮らしを強いられるトーマス・マン。
本巻では、1933年2月ヒトラー政権誕生直後から第二次世界大戦末期までの12年間、フランス、スイス、アメリカにおける亡命時代―ヒトラー・ドイツに対する意見を公表するかどうかに逡巡するトーマス・マン、公表したのちの積極的な発言や行動、ドイツ亡命者内で果たした役割、とりわけブレヒトとの確執、過酷な状況にあっても寸暇を見つけては小説を書き進めようとする作家としての執念など。波瀾の時代を生きるトーマス・マンの姿をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2006年4月28日/A5判上製/656頁/ISBN978-4-88303-177-1

トーマス・マン物語 I
少年時代からノーベル文学賞まで

[著者]クラウス・ハープレヒト
[訳者]岡田浩平

トーマス・マン――人物の徹底した解剖により、作品と時代がみえてくる。
現代ドイツ文学の最高峰トーマス・マンを膨大な資料(作品・時評・日記・書簡など)を縦横に駆使して、あくまでその人物像に迫ろうとする伝記物語。本巻では、少年時代から第一次世界大戦をはさみ、ノーベル賞受賞、ヒトラーの権力奪取――ファシズムの台頭という時代状況におされて、マンの発言に重みがましていく――までの時期をあつかう。

定価=本体 7,800円+税
2005年3月25日/A5判上製/667頁/ ISBN978-4-88303-152-8

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