[目次]
序章 台湾・韓国・沖縄で日本語は何をしたのか(古川ちかし+林珠雪+川口隆行) 7
第1部 台湾――切断と継承 19
第1章 反植民地主義と近代化――国語「同化」教育の再検討(陳培豐) 20
第2章 植民地期台湾人の「知」的体系――日本語に「横領」された「知」の回路(李承機) 40
第3章 戦後台湾における日本語使用禁止政策の変遷――活字メディアの管理政策を中心として(何義麟) 58
第2部 韓国――抗争と戦略 85
第4章 日本語との抗争から和解へ――韓国での日本語をめぐる言語編成史・概説(佐野正人) 86
第5章 「日本語」という「配電システム」――その複製と継承と(安田敏朗) 103
第6章 戦略としての「日本語」教育――韓国の高校における日本語教科書内容変遷を中心に(金賢信) 118
第3部 沖縄――継続する戦争 139
第7章 戦時を生きる――沖縄と「日本語」をめぐる断章(川口隆行) 140
第8章 「日本語」「日本民族」の編成でいかに翻弄されたか
――沖縄の郷土史家・島袋全発の軌跡(屋嘉比収) 155
第9章 日本語を内破する――又吉栄喜の小説における「日本語」の倒壊(新城郁夫) 174
第4部 日本語の現在――誰の言葉か 187
第10章 主流派の言葉と公共の言葉――言葉の教育の向かうところ(古川ちかし) 188
第11章 〈日本語問題〉への序奏――〈国民〉の詩と歌謡(坪井秀人) 203
第12章 グローバル言語の教育という営為(春原憲一郎) 222
あとがき(林珠雪) 239
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