ローマ美術研究序説

[著者]オットー・ブレンデル
[監訳者]辻成史
[訳者]川上幸子中村るい

美術史学のダイナミズムを解き明かす────
ローマ美術はながく、ギリシア美術の衰退の一段階と見なされてきた。19世紀、美術史家はローマ美術の独自性を定義するという難題に挑み始め、研究の進展は近代的学問としての美術史学の形成に重なる。著者ブレンデルはリーグル、ヴィックホフに始まる諸説を厳密に検討し、ローマ美術の根本問題に迫っていく。その取り組みは、美術史学の方法と理念自体に我々を対峙させることになるだろう。

定価=本体 3,000円+税
2008年7月30日/A5変形判上製/264頁/ISBN978-4-88303-215-0
 


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[目次] 
     訳者まえがき  辻成史  7
     序文  J・J・ポリット  13
     謝辞  18
     略号一覧  19

T ローマ美術研究序説  21
     ローマ美術の問題点  22
     問題の変遷  31
     ルネサンスの理論  32
     成長と衰退の理論  36
     再評価  45
     オリエントかローマか  59
     国民主義の時代  68
     現在――ローマ美術への二つのアプローチ  88
     これまでの理論の包括的な評価  114
     ローマ美術の二元性  122
     多元論:同時代的なもののなかの不均衡  142

U 近代からみたローマ美術  159
     ローマ美術の範囲  163
     時代の限定  167
     ローマ美術のカテゴリー  171
     公的美術  172
     ギリシア的要素  175
     絵画  181
     コピーとバリエーション  198
     絵画の内容  201
     アレゴリー――隠されたヴィジョン  205

     訳者解説  中村るい  217
     参考図  XX
     年表  XII
     索引  I


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