言語学の戦後
田中克彦が語る@

[著者]田中克彦
[聞き手]安田敏朗土屋礼子

田中言語学生成の現場へ────
言語とは、思想とは、学問とは……。ことばと社会の中で格闘する異端の言語学者が、縦横にその自己形成の軌跡を語り、日本の言語学の戦後を問いなおし、現代の知的状況を照射する。

定価=本体 1,800円+税
2008年10月31日四六判並製208頁
ISBN978-4-88303-226-6
 


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[目次]
まえがき  土屋礼子 i

道しるべとしての「戦後日本における言語学の状況」  2
服部四郎と時枝誠記のコントラスト 7
服部四郎の明快さ 13
亀井孝との出会い 16
言語イデオローグ 18
文法のナショナライゼーション 22
舶来言語学の終焉 25
国語学者と英語学者 27
ラムステッド 30
「天皇制の言語学的考察」 33
一橋大学という環境 40
コセリウとの出会い 43
亀井孝とソシュール 46
社会言語学者とよばれること 50
河野六郎と亀井孝 54
ドイツ留学 60
中央アジア言語文化研究所 64
ヴァイスゲルバー 72
蜂の巣穴に閉じこもった日本の研究 76
変わるものとしての言語 87
差別語の研究 90
漢字の問題 93
言語学は科学をこえた科学 95
言語学史のなかに位置づける 98
戦う学問 101
言語から民族を追い出したチョムスキー 105
国語学の侮れなさ 109
自前の言語学 115
プチブル・ナショナリスト? 116

資料編
戦後日本における言語学の状況 124
言語学と言語的現実 147
天皇制の言語学的考察 ――ベルリン自由大学における講義ノートより 165

質問者によるあとがき  安田敏朗 189
田中克彦によるあとがき 194


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