作品とコンテクスト
ヤン・ファン・エイク《ヘントの祭壇画》
教会改革の提案

[著者]ノルベルト・シュナイダー
[訳者]下村耕史

精緻なリアリズムが神秘的な象徴を具現化して生まれた奇跡の祭壇画

驚異的技倆をもって、モティーフを顕微鏡的繊細さで再現しえたエイク。中世末期にあっては異例ともいえるそのリアリズムが宗教改革をめざす発注者らの神学的プログラムに適用されて誕生したこの記念碑的祭壇画の象徴的・政治的意味を読み解く。

定価=本体 2,200円+税
2008年8月30日四六判並製/152頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-232-7

※本書は、1997年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。


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[目次]
序章 ヤン・ファン・エイクにおける自然主義と象徴主義 5
1章 平日礼拝画 17
2章 日曜礼拝画 49
3章 ヘントの祭壇画の神学的プログラムとイデオロギー的意義 83
4章 補遺 99

訳者解説 115
注 128
ヤン・ファン・エイクの生涯に関する年表 134
寄進者夫妻ヨドクス・フェイトとエリザベト・ボルリュトの伝記 136
用語解説 137
《ヘントの祭壇画》の歴史 140
祭壇画構成の概観 142
参考文献 144
掲載図版出典一覧 148

(表題作品のカラー折込図版を巻末に収録)


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