著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

下村耕史
しもむら・こうじ

1942年、福岡市生まれ。1968年、九州大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、九州産業大学芸術学部教授。西洋美術史(とくに北方ルネサンス美術)専攻。論文:「デューラーの小さき皺−−遺文集よりみた細部表現について」(『美術史』119)、「1504年ののちのデューラー−−アダムとイブ図の周辺」(『美学』149)、「若きデューラーの怖れ」(『デアルテ』5)、「デューラーの《1500年の自画像》について」(『フィレンツェの秋−−裾分―弘教授の古希に贈る』所収、中央公論美術出版、1995年)ほか。著書:『デューラー』(世界の索描7)(講談社、1978年)、『アルブレヒト・デューラー「人体均衡論四書」注解』(中央公論美術出版、1995年)、『アルブヒト・デューラーの芸術』(中央公論美術出版、1997年)。訳書:オットー・ベネシュ『北方ルネサンスの美術』(前川+勝+下村共訳、岩崎美術社、1971年)、エルンスト・H・ゴンブリッチ『芸術と進歩』(下村+後藤+浦上共訳、中央公論美術出版、1991年)。(2008年8月現在)

 

[下村耕史の書籍一覧]

作品とコンテクスト
ヤン・ファン・エイク《ヘントの祭壇画》
教会改革の提案

[著者]ノルベルト・シュナイダー
[訳者]下村耕史

精緻なリアリズムが神秘的な象徴を具現化して生まれた奇跡の祭壇画

驚異的技倆をもって、モティーフを顕微鏡的繊細さで再現しえたエイク。中世末期にあっては異例ともいえるそのリアリズムが宗教改革をめざす発注者らの神学的プログラムに適用されて誕生したこの記念碑的祭壇画の象徴的・政治的意味を読み解く。

定価=本体 2,200円+税
2008年8月30日四六判並製/152頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-232-7

※本書は、1997年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。


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