作品とコンテクスト |
ベックリーン《死の島》 |
自己の英雄視と西洋文化の最後の調べ |
[著者]フランツ・ツェルガー
[訳者]高阪一治
画家はそこにたどり着こうと試みた
都市の憂愁から逃れ静寂な「死の島」へ
世紀末、ベックリーンは都市文明への不信感から、最後の逃走の地(自らの埋葬地)として、古代的神秘をたたえたこの孤島を描いた。高貴な孤独へといざなうこの図像のイメージ喚起力は、絵画にとどまらない影響と変奏を現在も生み続けている。
定価=本体 2,200円+税
2008年8月30日/四六判並製/126頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-233-4
※本書は、1998年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。 |