著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

フランツ・ツェルガー
Franz Zelger

1941年、ルツェルンに生まれ。チューリッヒ大学で博士の学位を取得した後、ヴィンタートゥーアにあるオスカー・ラインハルト財団美術館長となり、キャンベラにあるオーストラリア国立大学の客員研究員となった。1983年以来、チューリッヒ大学の美術史学教授。多数の著作があるが、なかでもスイスならびにドイツ19世紀絵画に関するものが多い。

 

フランツ・ツェルガーの書籍一覧]

作品とコンテクスト
ベックリーン《死の島》
自己の英雄視と西洋文化の最後の調べ

[著者]フランツ・ツェルガー
[訳者]高阪一治

画家はそこにたどり着こうと試みた
都市の憂愁から逃れ静寂な「死の島」へ

世紀末、ベックリーンは都市文明への不信感から、最後の逃走の地(自らの埋葬地)として、古代的神秘をたたえたこの孤島を描いた。高貴な孤独へといざなうこの図像のイメージ喚起力は、絵画にとどまらない影響と変奏を現在も生み続けている。

定価=本体 2,200円+税
2008年8月30日四六判並製/126頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-233-4

※本書は、1998年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。

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