[目次]
はしがき 13
第一章 現代婦人の覚悟 17
一 上古婦人の位置は如何 18
二 中古婦人の位置は如何 23
三 近古婦人の位置は如何 26
四 現代婦人の位置は如何 35
五 時代の要求する婦人 40
六 現代婦人の覚悟 46
第二章 婦人と慈恵 58
一 婦人の特長は何ぞ 58
二 父の厳命よりも母の慈訓 60
三 戦場における婦人の慈恵 64
四 盛り場における止め女 68
五 男子の勇気と女子の慈心 70
六 社会の事業と婦人の慈恵 72
第三章 婦人と勇気 78
一 勇気は品性の骨格 78
二 進んで取るも勇、退いて守るも勇 82
三 真の勇気と偽の勇気 87
第四章 婦人と信念 94
一 安心なる生涯を求めよ 94
二 正しい判断から得たところの確信 99
三 婦人は信念の力が強い 100
四 夢から夢に入りて醒めざる婦人 106
第五章 婦人と宗教 112
一 老子の口吻を真似るようなれど 112
二 日本の神様と欧米の神様と 118
三 宗教は決して無用のものではない 123
四 宗教の婦人に及ぼした影響 126
第六章 婦人と教育 131
一 女子教育の目的は那辺にあるか 131
二 完全なる国民としての婦人(賢母良妻主義と人格主義) 139
三 女子の高等教育 146
第七章 婦人と常識 152
一 昔は常識とは言わず 152
二 女学校出身者はなにゆえに常識に乏しと言わるるか 156
三 常識はいかにして得べきか 160
第八章 婦人と学問 164
一 女子の生学問ということ 164
二 男と女との学問の差異 168
三 真の学者としての婦人 172
四 婦人と文学 176
第九章 婦人と職業 183
一 やむをえずして執る職業 183
二 日本には両方面を調和した職業がある 189
三 婦人はある意味において一大職業を持つ 195
第一〇章 婦人と手芸 204
一 手芸は婦人に天与のものなり 204
二 婦人のたしなみとしての手芸、専門家としての手芸 209
第一一章 婦人と礼法 215
一 礼は文明の尺度 215
二 自由な国の不自由と、不自由な国の自由と 220
三 虚礼と虚飾と――礼法の精神 226
第一二章 婦人と音楽 231
一 人類は音楽的動物 231
二 婦人と音楽の関係 236
三 邦楽と洋楽と 239
第一三章 婦人と遊芸 245
一 誤解されたる遊芸 245
二 遊芸が品性に及ぼす影響 250
三 遊芸の選択 254
第一四章 婦人と装飾 258
一 婦人は社交の花 258
二 美に捕らわれたる婦人 265
三 外貌の美と精神の美と 272
第一五章 婦人と交際 279
一 人は交際的動物である 279
二 婦人社交熱の消長および得失 285
三 いわゆる青年男女の交際 291
第一六章 婦人と趣味 299
一 雅やかなるふるまい 299
二 趣味と実益 309
第一七章 婦人と衛生(附家内衛生の概要) 317
一 婦人は家庭の衛生係である 317
二 病に罹らせないのが第一の目的 罹ってからの看病は第二の手段 321
三 衛生上より見たる衣食住 325
第一八章 婦人と経済 334
一 世帯持ちの善き婦人 334
二 時間の経済と労力の経済 341
三 経済の点から見た衣食住 346
第一九章 理想と現実 352
一 宇宙問題と人生問題 352
二 現実の地に足をたてて理想の天に頭をつけよ 358
三 芸術の宮 363
第二〇章 希望と快楽 369
一 過去の悲しみにのみ耽る人 369
二 希望と快楽とは人格によって上下するもの 374
三 快楽そのものを希望とする人 382
第二一章 婦人と結婚問題 387
一 結婚の目的 387
二 結婚の制度 393
三 夫の選択 401
第二二章 婦人の長所と短所 411
一 体格の上から見た長所短所 411
二 精神上から見た長所短所 416
三 女性に適する三大事業 422
第二三章 主婦として妻として 424
一 これこそ真の分業である 424
二 家庭の円満は主婦の徳 430
三 妻としての修養 436
四 婦人と服従の徳 443
第二四章 母として 448
一 母親たる責任はいつから負うか 448
二 愛児は母乳にて育てよ 455
三 白金も黄金も玉も何せむにまされる宝子にしかめやも 460
四 母の感化と子の感化 466
五 母親たる資格 470
第二五章 女として 474
一 女児はなぜ男児よりもいっそう孝行せねばならぬか 474
二 女時代は修養の時代 477
三 理論よりむしろ実地が大切 481
第二六章 国家と婦人 490
一 皇室と臣民 国家と国民 490
二 婦人も国法を知らねばならぬ 497
三 国家の事変と婦人 502
解説 伊藤由希子 513 |