芸術は世界といかに関わるか

シェリング、ニーチェ、カントの美学から

[著]ディーター・イェーニッヒ
[訳]神林恒道

ドイツ・ロマン派、芸術哲学研究の碩学、ディーター・イェーニッヒ教授の最終講義――
生命科学、哲学、芸術の間の関係を、種々の分野を越えて考察し、現代におよぶ、あるべき芸術のすがたを追求する。

[書評・紹介]
《新潟日報》2018月10月19日、「Niigata Review」欄、評者:伊坂青司氏→記事を読む

 

定価=本体 2,800円+税
2018年7月1日四六判上製/268頁+カラー8頁/ISBN978-4-88303-463-5


イメージを拡大

[目次]

序論  9
  付録  24

第1章 哲学と芸術との間の関係における相違点  31

第2章 芸術へのアプローチの仕方の区別  45

第3章 「創造」と歴史――一八〇七年のシェリングの講演『造形芸術の自然との関係について』に関して  57
  序論  58
     T シェリングの芸術体験  58
     U 前章との関連のために  66
  一、芸術の始まりについての問い  72
  二、「肯定的力」としての「形式」  88
  三、「創造」の歴史的な基礎づけ  104

第4章 「仮象」と真理――ニーチェによる神聖化の規準  129
  一、ニーチェを読む  130
  二、芸術の場についての問い  142
  三、芸術の言葉  157

第5章 「遊戯」と世界――カントの『判断力批判』における「無関心的満足」  177
  一、恩恵対意志  179
  二、現存在対消費  190

第6章 実例としての画像とシェリング  201

  参考文献一覧  252
  訳者あとがきと解説  257


HOME