カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ
[著者]ヴェルナー・ブッシュ [訳者]杉山あかね
その風景画に宿るのは、神の秩序としての幾何学。 十九世紀初期、ドイツ近代絵画の幕開けを導いた画家フリードリヒの世界観はどのように形成され、作品に昇華したのか。素描から本画へと至る過程、ロマン主義の幾何学に立脚した画面構成の流儀を詳細に分析し、その信条と手法に深く迫る。
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定価=本体 3,000円+税 2025年10月20日/A5判上製/184頁/ISBN978-4-88303-617-2
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[目次]
口絵 1 1 はじめに 15 2 生涯 21 3 初期の素描 38 4 セピア画――面構造の基本原則の発展 49 5 転換点――《テッチェンの祭壇画》と《海辺の修道士》 63 6 シュライアマハーとフリードリヒの宗教性 87 7 フリードリヒとロマン主義の数学 93 8 構想の実践 108 9 画家仲間――ール・グスタフ・カールスとヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダール 123 10 主要作品の解説 142
訳者あとがき――画家の家族、友人、旅 167
参考文献 I 人名索引 VI