著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

青野純子
あおの・じゅんこ

1972年東京都生まれ。1998年慶応義塾大学修士課程修了(美学美術史学)。東北大学大学院国際文化研究科博士課程在籍中。2000年にユトレヒト大学美術史研究所に留学、現在はアムステルダム大学大学院で博士論文執筆中。専門は17〜18世紀オランダ美術史。著書に 『フェルメール』(共著)、『ヤン・ライケン西洋職人図集』(共著) 。訳書に 展覧会カタログ『レンブラントとレンブラント派』(共訳)など。(2004年11月現在)

 

青野純子の書籍一覧]

女を描く
ヨーロッパ中世末期からルネサンスの美術に見る女のイメージ

[著者]クリスタ・グレシンジャー
[訳者]元木幸一+青野純子

魔女か、聖女か、はたまたがみがみ女房か……女はどう描かれた?
「女嫌い」の思想は世界と同じくらい古い。女への辛辣な見方は、写本や版画など周辺の美術の中に繰り返し表されることによって浸透し、やがて女のイメージを固定していった。一方、聖母マリアを代表とする「良い女」の類型は、宗教改革により聖女信仰が消え去った地域などではある変化を生じていく。
著者グレシンジャーは、今も変わらぬ心悲しくもユーモラスな男女の交情の例など、北方ヨーロッパにおける中世末期から初期ルネサンスの美術の作例を丹念に集め、文献資料では知りえない女性観(そして同時に見えてくる男性観)の変遷を提示する。

定価=本体 3,000円+税
2004年11月25日/四六判上製/304頁/ISBN978-4-88303-138-2


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