著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

藤原貞朗
ふじわら・さだお

1967年大阪府生まれ。大阪大学文学研究科とリヨン第2大学で美術史を学ぶ。文学修士。大阪大学文学研究科助手を経て、2003年より茨城大学人文学部助教授(2007年より准教授)。近現代フランスの美術研究のほか、美術史学の学史研究を行う。主要論文に「芸術破壊とフランスの美術史家」(『西洋美術研究』5号、2001年)、「20世紀前半期におけるアンコール遺跡の考古学と仏領インドシナの植民地政策」(『日本研究』26集、2002年)「美術史学と国際主義」(『美術フォーラム21』9号、2004年)、「棲み分ける美術館・展覧会」(『西洋美術研究』10号、2004年)、≪ L'Extreme-Orient d'Henri Focillon ≫, La Vie des fromes; Henri Focillon et les arts , cat. expo., Musee des Beaux-Arts de Lyon, 2004; ≪ Henri Focillon et la pensee asiatique de Tenshin Okakura ≫, Aesthetics , Number 12, 2006.など。(2007年9月現在)

 

[藤原貞朗の書籍一覧]

潜在的イメージ
モダン・アートの曖昧性と不確定性

[著者]ダリオ・ガンボーニ
[訳者]藤原貞朗

芸術家が意図した以上のものを観る者が読み取り、解釈を行うことは逸脱的な過剰解釈であろうか?────
芸術家が意図した以上のものを観る者が読み取り、解釈を行うことは逸脱的な過剰解釈であろうか? 歪んだ解釈を否定するだけでは問題は解決しない。疑念から生じた数々の解釈の是非を選別する術を手に入れねばならない。そのためには、作品の生成プロセス、コンテクスト、作品受容の研究によって、作者と作品と観る者の間主観的な対峙を試金石とし、作品が惹起した「疑念」のありかを突き止めねばならない。主観的な解釈へと駆り立てた疑惑を否定することなく、危険な解釈を賭けとし、大胆かつ慎重な証明手続きによって、「見る」ことの権利を獲得せねばならない。

[書評]
紀伊国屋・書評空間「高山宏の「読んで生き、書いて死ぬ。」」2007年11月30日→記事を読む

定価=本体 7,800円+税
2007年9月25日/A5判上製/688頁/ ISBN978-4-88303-198-6


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