著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

細田あや子
ほそだ・あやこ

1964年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。ハイデルベルク大学大学院博士課程修了(Dr. phil.)。2010年4月現在、新潟大学人文学部准教授。著書・論文に「イエスの死を悼む図像表現――北方のピエタ像を中心に」『死生学年報2005 親しい者の死』(リトン、2005)、『異界の交錯』上下巻(共編著)「ヒルデガルト・フォン・ビンゲンにおけるヴィルトゥテス」(リトン、2006)、「洗礼の図像解釈――オットー朝写本挿絵を中心に」『比較宗教思想研究』7(2007)、「宗教建築の空間――スクロヴェーニ礼拝堂を例として」『形と空間のなかの私』(東北大学出版会、2008)、「ヨブ夫妻の図像学」『経験としての聖書』(大貫隆教授献呈論文集、リトン、2009)、「エヴァと第二のエヴァたち」『比較宗教思想研究』9(2009)。(2010年3月現在)

 

細田あや子の書籍一覧]

「よきサマリア人」の譬え
図像解釈からみるイエスの言葉

[著者]細田あや子

荒井献氏(新約聖書学者)推薦────
“「神の言葉」の受容について多層的に論じた画期的な大著。 ”

イエスが隣人愛について語ったこの物語は、キリスト教成立期以来、さまざまな場面に描かれ、時代を経てその描写は変容してゆく。これは、キリスト者がいかに聖書を解釈したのかという信仰の表象でもある。本書は、それらの描写をうながした教父や神学者たちによる聖書釈義の伝統を踏まえ、図像プログラム全体のコンテクスト、および、儀礼・典礼など宗教的実践との密接な結びつきにも留意しながら、ヨーロッパ中世とビザンツにおけるテクストと図像との交錯した関連を考察する。

[受賞]
2010年度新潟大学人文科学奨励賞 阿部賞

[書評]
『文藝春秋』「BOOK倶楽部」、2010年7月号、評者: 苅部直氏
宗教情報センターHP「書評レビュー」、2010年7月25日、評者: 藤山みどり氏
『福音と世界』「書評」、2010年10月号(新教出版社)、評者:廣石望氏
『宗教研究』No.370(2011年12月、日本宗教学会)、評者:土井健司氏
『日本の神学』51号(2012年9月、日本基督教学会)、評者:山田順氏

定価=本体 6,400円+税
2010年3月31日/
A5判上製/552ページ+口絵4ページ/ISBN978-4-88303-263-1


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