著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

ドン・クーリック
Don Kulick

シカゴ大学(アメリカ)の人類学教授。パプアニューギニアやブラジルも含めた地域の言語とジェンダー、セクシュアリティ、および、アイデンティティや欲望に関する刺激的な研究を発表。著書にTravesti (1998年、University of Chicago Press)、 Language Shift and Cultural Reproduction (1992年、Cambridge University Press)、 Language and Sexuality (デボラ・カメロンと共著、2003年、The Press Syndicate of The University of Cambridge)[= D・カメロン+D・クーリック『ことばとセクシュアリティ』( 中村桃子+熊谷滋子+佐藤響子+クレア・マリィ訳 、2009年、三元社]など。編著に、Anne Meneleyと共編の Fat (2005年、Tarcher/Penguin)、 Queer Sweden (2005年、Natur och Kultur)、Margaret Willsonと共編の Taboo (1995年、Routledge)など。雑誌 Ethnos と GLQ の編者も歴任。

 

[ドン・クーリックの書籍一覧]

ことばとセクシュアリティ

[著者]D・カメロン+D・クーリック
[訳者]中村桃子熊谷滋子佐藤響子クレア・マリィ

セクシュアリティはいかに語られてきたのか。私たちは、政治・経済的支配関係の中でディスコースによって与えられた意味にしたがって、性的自分や性的経験を理解し、また性実践を行っている。自明とされる規範としての異性愛を批判的に検討し、「欲望の社会記号論」によって言語研究に社会の権力構造における抑圧、矛盾、沈黙をも取り入れていこうとする試み。

定価=本体 2,600円+税
2009年10月10日/四六判並製/320頁/ISBN978-4-88303-252-5
 


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