著訳者紹介 |
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リムルのカミリズ村生まれ。在ウガンダのマケレレ大学時代から書き始め、自伝的小説『泣くな、わが子よ』(1964)は、東アフリカ最初の英語小説。他に小説『一粒の麦』(1967)、『血の花弁』(1977)、戯曲『デダン・キマジの裁判』(ミシェレ・ギザエ・ムゴとの共作、1976)ほか。この戯曲『したい時に結婚するわ』の執筆・上演活動を契機として、1970年代末から母語であるギクユ語で書き始め、小説に『十字架の上の悪魔』(1980)、『マティガリ:戦場の生存者』(1986)、『カラスの魔法医』(2004〜2006)ほかがある。その他評論『精神の非植民地化 ― アフリカ文学における言語の政治学』(1986)など多数。現在、カリフォルニア大学アーヴァイン校栄誉教授。 |
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[グギ・ワ・ミリエの書籍一覧] |
[著]グギ・ワ・ジオンゴ+グギ・ワ・ミリエ 英語と決別し、民族語作家へ転身した現代アフリカ文学界の巨星、ケニアのグギ・ワ・ジオンゴらによる最初のギクユ語演劇作品。独立まもない70年代に地元の人々により野外舞台で演じられたが、やがて禁止処分に。何千何万というケニア人の死をもって贖われたイギリス植民地からの独立の大義が裏切られ、日本やアメリカを含むグローバルな搾取の構造のなかでの新旧カミリズ村の経験は、ケニア近現代史の縮図であるとともに、アフリカ全土、はては世界のポストコロニアル国家の底辺に生きる農民や労働者の生きざまをリアルに照らし出している。 【書評・紹介】 【電子書籍版もあります】 定価=本体 3,000円+税 |