著訳者紹介


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李英載
イ・ヨンジェ/Yi Yonng Jae

1974年生まれ。1995〜2002年韓国の映画批評誌「KINO」の記者および編集者として勤め、2002年渡日。2010年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士後期課程単位取得退学。2008〜2010年東京大学の共生のための国際哲学研究センター(UTCP)研究員を経て、2011年プチョン国際ファンタスティック映画祭のプログラマーとして在職。現在、 成均館大學校比較文化研究所研究員。著書および主要論文に「帝国とローカル、変転する物語――?『孟進士宅の慶事』をめぐる民族表象」(『映像学』No.75、2005、東京)、『帝国日本の朝鮮映画』(現実文化社、2008、ソウル〔単行本〕)、「〈志願兵〉前夜、あるいはメランコリーの日々」(『クヴァドランテ』四分儀、 2009、東京)、「無法と犯法、クーデター 以降の拳」(渡辺直紀、黄鎬徳ほか共著『戦争する臣民、植民地の国民文化』ソミョン出版社、2010、ソウル)、「神話の創出、無法の創出――韓国映画における満州表象」(『??間SAI』Vol.8、2010、ソウル)「トランスナショナル映画と翻訳」(『アジア研究』 No.146、2011、ソウル)、 「皇軍の愛、なぜ彼女は死ぬか」(林志弦、パク・ノジャほか共著『近代韓国、帝国と民族の交差路』チェックァハムケ出版社、2011、ソウル)、「盲人、「ビッコ」、片腕――戦後東アジア映画の身体」(『現代文学の研究』Vol.46、2012、ソウル)(2013年10月現在)

 

[李英載の書籍一覧]

帝国日本の朝鮮映画

植民地メランコリアと協力

[著者]李英載

植民地映画はいかにして「国家」を発見したか。
1930年代末から1945年にかけ植民地朝鮮で製作された劇映画『志願兵』『半島の春』『家なき天使』、そして戦後の名作『嫁入りの日』などの表象分析をとおして、帝国日本と植民地エリートのあいだで密かにおこなわれた「国家」と「協力」をめぐる交渉と競合、そしてポスト植民地国家への連続性の位相を明らかにする。

[書評]
《図書新聞》2014年2月8日号、評者:小野沢稔彦氏
『映画芸術』446号(2013年冬号)、評者: 韓東賢氏

定価=本体 2,800円+税
2013年10月25日A5判並製/296頁/ISBN978-4-88303-347-8


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