[目次]
日本語版への序文/ルート・ヴォダック+ミヒャエル・マイヤー[訳:野呂香代子] 007
第1章 批判的談話分析とは何か?──CDAの歴史、重要概念と展望/ルート・ヴォダック[訳:山下仁] 009
序 009
まず初めに:「研究仲間」ができるまで 013
批判的言語学(CL)と批判的談話分析(CDA)の歴史 015
「批判」、「イデオロギー」そして「権力」という概念について 021
今後の課題と展望 025
第2章 理論、方法論、そして政治の間で
──CDAアプローチを位置づける/ミヒャエル・マイヤー[訳:高木佐知子] 027
CDAを他のアプローチから区別しているもの 027
CDAの方法論 032
理論的基盤と目的
データ収集における方法論
運用化と分析における方法論
質の評価のための基準
結論:どっちつかずのCDA 049
第3章 談話と知
──批判的談話分析および装置分析の理論的、方法論的側面/ジークフリート・イェーガー[訳:山下仁] 051
序 051
談話理論 052
談話という概念
談話、知、権力、社会、主体
談話から装置へ 060
談話分析と装置分析の方法 071
談話の構造
談話分析の完全性の問題について
談話分析の実践のためのささやかな道具箱 079
調査するべき「対象」の選別、方法論の根拠づけ、そして短絡化と単純化をさけるための研究実践上の提案
方法
材料(データ)の処理
装置分析の最初の考察 085
行為における知
見えるもの・対象化されたものにおける知
第4章 談話の歴史的アプローチ/ルート・ヴォダック[訳:森本郁代] 093
アプローチの定義 093
理論的背景
「談話」という概念
談話の歴史的アプローチの歴史 101
研究プログラム
政治的、差別的談話
差別談話の分析
――1992年から1993年の「オーストリア第一主義」という
FPO(オーストリア自由党)請願についてのケーススタディ 105
分析のカテゴリー
差別に対する賛成と反対の議論
「オーストリア第一主義」の請願
結論と手続き:まとめ 130
さらに知りたい人のための文献
第5章 学際的なCDA――多様性を求めて/テウン・A・ヴァン・デイク[訳:服部圭子] 133
多様性を支持する 133
CDAとは何か? 134
談話−認知−社会の三角形 135
どの談話構造を我々は分析すべきか? 138
CDAのレベルと次元――例をもとに 139
主題:意味論上のマクロ構造
ローカルな意味
微妙な「形式的」構造の関与性
コンテクストモデル
事象モデル
社会的認知 157
談話と社会 160
結び 164
さらに知りたい人のための文献
第6章 社会科学研究におけるひとつの方法論としての批判的談話分析/
ノーマン・フェアクラフ[訳:高木 佐知子] 167
CDAの理論的立場:社会的実践の契機としての談話 168
CDAのための分析枠組み 172
事例:「グローバル経済」における変化の表象 175
記号論的側面を持った社会問題に焦点を当てる 178
取り組むべき問題に対する障害を同定する 178
社会的秩序(実践のネットワーク)はある意味において問題を必要とするのか? 184
障害の克服可能な方法を見出す 185
分析を批判的に見直す 187
さらに知りたい人のための文献
付録1 情報誘導型経済の構築 首相による序文
付録2
第7章 行為とテクスト
――社会的(相互)行為におけるテクストの位置と媒介された談話の
分析と社会的行為の問題を統合的に考える/ロン・スコロン[訳:義永美央子] 193
批判的談話分析(CDA)と媒介された談話の分析(MDA) 194
新資本主義、新自由主義、そして一杯のコーヒー:媒介された行為 198
媒介された行為
関与の場
媒介手段
実践と媒介手段
実践の集合体
実践の共同体
方法の目的とストラテジー 209
関与の場における媒介された行為:中心となる焦点 219
行為
実践
媒介手段
実践の集合体
実践の共同体
方法論的前提 245
応用しやすい分野と留意点 246
謝辞
さらに知りたい人のための文献
監訳者あとがき/野呂香代子 249
参考文献 257
索引 271 |