著訳者紹介 |
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1885-1969。ドイツの民俗学研究者、著作家。現ポーランドに属する下シレジア地方テッペンドルフ (Toppendorf)に生まれる。ブレスラウ(現ヴロツワフ)の大学で歴史学、ドイツ文学/ドイツ語学、民俗(族)学を学び、 1927 年に博士号を取得、 1932 年には教授資格審査に合格する。ナチス政権下の 1935 年から約 10 年間公職追放の憂き目にあう。戦後 1946 年から 1959 年まではゲッティンゲン大学の民俗学研究所の教授をつとめた。物語研究、特に伝説研究の第一人者であり、戦後ドイツ民俗学の指導的役割をになった人物である。著作は、民俗学に関しては『シレジアの伝説(Schlesische Sagen)』(1924)、『シレジアの民俗学(Schlesische Volkskunde)』(1928)、『プロレタリアートの民俗学(Volkskunde des Proletariats)』(1931)、『大転換(Die grose Wende) 』(1948)、編纂した『隣人たち(Die Nachbarn)』(1948, 1954, 1962)などがあり、ほかに『テオフラストゥス・パラケルスス(Theophrastus Paracelsus)』(1943)や『セバスティアン・フランク(Sebastian Frank)』(1943)の伝記や、彼が好んだ神秘哲学または全智学 (Pansophie)に関する著書などがある。(2014年10月現在) |
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[ヴィル-エーリヒ・ポイカートの書籍一覧] |
[著者]ヴィル-エーリヒ・ポイカート 西暦1500年前後は、農民的文化と市民的文化が相克する時代であり、重大かつ決定的な変化が起きた時代である。伝説に登場する表象、動物のデーモン、巨人、森に棲む怪人、家精、元素の精などは、興隆する市民の文化の影響を受けて大きく変化する。本書は、伝説を史料として民衆の俗信の変化、表象の変容を、歴史民俗学、精神史や民衆史の観点から描き出した画期的試みである。 定価=本体 2,800円+税 |