著訳者紹介


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日野みどり
ひの・みどり

博士(学術)(大阪外国語大学)。金城学院大学助教授・教授、同志社大学教授を経て愛知大学国際問題研究所客員研究員、愛知大学大学院非常勤講師。元アメリカ・東西センター訪問研究者。著書『香港・広州菜遊記―粤のくにの胃袋気質』(2003、凱風社)、『現代中国の「人材市場」』(2004、創土社)など。共著書『新・図説中国近現代史 ― 日中新時代の見取り図[改訂版]』(田中仁・菊池一隆・加藤弘之・日野みどり・岡本隆司・梶谷懐、2020、法律文化社)など。翻訳書『香港回帰 ― ジャーナリストが見た'97.7.1』(ユエン・チャン・盧敬華共編、1998、凱風社)、『日本占領期香港の子どもたち ― 学びと暮らしのオーラルヒストリー』(張慧真・孔強生共著、2008、凱風社)、『ふるさと・フィールド・列車 ― 台湾人類学者の半生記』(呉燕和著、2012、風響社)、『働き女子@台湾 ― 日本統治期の水脈』(蔡尓p著、2016、凱風社)。

 

[日野みどりの書籍一覧]

同盟から決別へ台湾学研究叢書)

グローバル資本主義下の台湾企業と中国

[著]呉介民(Wu Jieh-min)
[訳]日野みどり

広東モデルなくして中国の台頭はなく、こんにちの中国モデルもなかった。本書は、台商の果たした役割を射程に、 珠江デルタ地域での 長期の現地調査で得た実証的データをグローバル価値連鎖理論に依拠して解読する。台商と在地体制・官僚の同盟関係とその終焉、資本家と国家による農民工への二重搾取、自前の価値連鎖の構築を図る中国の目論見とその制約要因などを論じ、「レントシーキング開発国家中国」の概念を打ち出す。世界が中国の政治・経済の先行きに強い関心を持つ今、本書は全く新しい視座を提供する。

定価=本体 7,000円+税
2024年10月15日A5判並製/610頁/ISBN978-4-88303-596-0


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