著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

マーリン・ホランド
Marlin Holland

オスカー・ワイルドのただ一人の孫で、 20 年にわたり祖父の生涯と作品についての調査を行なっている。 The Complete Letters of Oscar Wilde ( 『ワイルド全書簡集』)の共同編集者の一人で、写真つきの伝記 The Wilde Album ( ワイルドのアルバム』)および 1895 年の名誉毀損訴訟の記録を初めて検閲なしで発表した Irish Peacock and Scarlet Marquess ( 『ワイルド裁判実録』)の著者でもある。この訴訟ののち、ワイルドの妻コンスタンスは姓をホランドと変えざるをえない状況に追い込まれ、以後、親族がそれをワイルドに戻すことはなかった。

 

[マーリン・ホランドの書籍一覧]

オスカー・ワイルドとコーヒータイム

[著者]マーリン・ホランド
[まえがき]サイモン・キャロウ
[訳者]
前沢浩子

「悪魔の辞典」のごときしゃれた警句で世に知られるオスカー・ワイルド。かれはヴィクトリア朝ロンドンの伊達男そのものだった。ただしそれは愚かな名誉毀損訴訟を起こし、悲劇的な破滅に追い込まれるまでのこと。とはいえ「同性愛の罪」による投獄だけで、歴史に刻まれたわけではない。『ドリアン・グレイの肖像』『真面目が肝心』『サロメ』など珠玉の作品がワイルドの名を不朽のものとしている。
さあ、彼自身に語ってもらいましょう。
作者マーリン・ホランドは、ワイルドの血を引く唯一の孫であり、20年以上にわたり祖父の生涯と作品についての研究をおこなってきた。その“悪名馳せる”がゆえに祖父の名を奪われた実の孫が架空のインタビューをする、という“皮肉”な設定は、ワイルドの残酷な運命と没後の世界的な影響力を知るうえで、おあつらえむきとも言えるだろう。

定価=本体 1,500円+税
2019年12月5 日/四六判変型上製/144 頁/ISBN978-4-88303-499-4


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