著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

ヴォルフガング・ケルステン
Wolfgang Kersten

1954年生まれ。1985年博士号取得。1985年から1990年まで様々な美術館で学術的な活動に従事する傍ら、ベルン大学美術史研究室にて講師を務める。1991年よりチューリヒ大学美術史研究室で授業担当および研究。パウル・クレーについての著作多数。現在の研究領域としては、テキストの批判研究に基づくクレーの日記の新版(1998年)、そして最新のものとしてとりわけニクラウス・マヌエルやマルクス・リュペルツに関する論文。ベルリン(1985年)、ベルン(1978、1990年)そしてデュッセルドルフ/シュトゥットガルト(1995年)、ベルン(1995年)のクレー展に協力。1994年、『チューリヒ大学美術史研究室ゲオルゲ・ブロッホ年報(Das Georges-Bloch-Jahrbuchdes Kunstgeschichtlichen Seminars der Universitat Zurich)』共同設立者。

 

[ヴォルフガング・ケルステンの書籍一覧]

作品とコンテクスト
クレー《大はしゃぎ》
芸術家としての実存の寓意

[著者]ヴォルフガング・ケルステン
[訳者]池田祐子

綱渡りをする人物
それは「近代」という危機の時代、そして
芸術家の実存の寓意


第二次世界大戦勃発後スイスに亡命したクレーは、自分の芸術の目的について自問した。そして彼は綱渡り師という象徴を拠り所とし、この作品を制作する。歴史に対峙し狼狽しつつも、自らの芸術家としての展開を想起する過程にその答えは存在した。

定価=本体 2,200円+税
2009年2月1日四六判並製/140頁+カラー折込図版/ISBN978-4-88303-239-6

※本書は、1997年に小社から刊行された同書のカバーデザインを新しくしたものです。


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