著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

ミン・ティアンポ
Ming Tiampo

美術史家。プリンストン大学で学士号、ノースウェスタン大学で修士号と博士号を取得。現在、カナダ、カールトン大学大学院教授、同校比較文学・芸術センター所長。ベルリン文化調査研究所、テート・アジア太平洋リサーチセンターの顧問会議に参加。専門は日本戦後美術、美術とグローバリゼーション。原著である Gutai: Decentering Modernism はアメリカのロバート・マザウェル出版賞で選外佳作となった。同書をもとにした 2013 年の「 Gutai: Splendid Playground 」展 (ニューヨーク、グッゲンハイム美術館)は国際美術批評家協会よりテーマ別展覧会の最優秀賞を受賞。共著に “ Under Each Other's Spell ” : Gutai and New York ( 2009 年)、 Electrifying Art: Atsuko Tanaka, 1954-1968 ( 2004 年)など出版多数。

 

ミン・ティアンポの書籍一覧]

GUTAI  周縁からの挑戦

[著]ミン・ティアンポ
[翻訳監修]富井玲子
[翻訳]藤井由有子

戦後日本の前衛美術運動のなかで、今日欧米でも高く評価されている「具体美術協会」(略称「具体」)。パリ、ニューヨークが美術の〈中心〉だった時代、 1954年に芦屋で誕生したこのグループは、実験性を謳歌し、印刷媒体と郵便制度を斬新に用いて、モダニズムに〈周縁〉から挑戦した。芸術における革新が〈中心〉で起こり〈周縁〉に伝播するという先入観を「具体」によって反証する画期的な視点の研究書。

[書評・紹介]
《朝日新聞》2017年2月5日、読書欄、評者:大西若人氏(朝日新聞編集委員)
『美術の窓』「新刊案内」、2017年2月号、生活の友社
『美術手帖』「 INFORMATION/BOOK 」、2017年3月号、美術出版社
『月刊アートコレクターズ』「 BOOK GUIDE 」、2017年3月号、生活の友社
《新美術新聞》2017年4月11日

定価=本体 4,000円+税
2016年11月30日/B5変型判並製/264頁(カラー口絵16頁)/ISBN978-4-88303-413-0


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