著訳者紹介


*データは原則として刊行時のものです*

 

尾崎彰宏
おざき・あきひろ

1955年福井市生まれ。東北大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程後期退学。現在、東北大学文学部教授。専門は、バロック美術、ネーデルラント美術史。著書:『レンブラント工房 絵画市場を翔けた画家』(講談社選書メチエ)、『レンブラントのコレクション 自己成型への挑戦』(三元社)、『フェルメール』、『レンブラント、フェルメールの時代の女性たち 女性像から読み解くオランダ風俗画の魅力』、『ゴッホが挑んだ「魂の描き方」―レンブラントを超えて』(以上、小学館)。共編訳書『カーレル・ファン・マンデル「北方画家列伝」註解』(共編訳、中央公論美術出版)。訳書:ザクスル、パノフスキー、クリバンスキー『土星とメランコリー』(共訳、晶文社)、バロルスキー『庭園の牧神 ミケランジェロとイタリア・ルネサンスの詩的起源』(法政大学出版局)など。 (2021年3月現在)

 

尾崎彰宏の書籍一覧]

静物画のスペクタクル

オランダ美術にみる鑑賞者・物質性・脱領域

[著者]尾崎彰宏

心をざわめかす静物画の世界
大国支配からの独立、イコノクラスム、グローバリズムにより生じた他者との出会い。そんな激しい変化の渦中にあった16・17世紀のオランダ社会が求めたのは、物語や教訓ではなく、「感性」にうったえかける静物画だった。現実を超える精緻な描写、ふとした日常を切り取った典拠なき場面、和紙に刷ることで生まれる奥深い黒。見るものの心をざわめかす静物画は新しい認識の扉を開く回路となった。

定価=本体 4,000円+税
2021年3月31日/A5判上製/356頁/ 978-4-88303-528-1

レンブラントのコレクション
自己成型への挑戦

[著者]尾崎彰宏

「人間が蒐集するのはつねにその人自身」(ボードリヤール)であるとするなら、レンブラントがその財をつぎ込み、生涯を通じてなしたコレクション―膨大な数の絵画・版画類、武具甲冑、博物学的物品、服飾品―からは彼の芸術の本質が見えてくる。

定価=本体 2,800円+税
2004年4月25日/A5判上製/302頁/ISBN978-4-88303-135-1


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