著訳者紹介 |
|
一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)。上智大学、共立女子大学非常勤講師。専門は、社会言語学(特にフランコプロヴァンス語研究)。主な論文に"Revitalisation du francoprovencal et conscience linguistique dans l'aire francoprovencale francaise" (Nouvelles du Centre d'etudes francoprovencales "Rene Willien" , n. 78, 2021)、「フランスのサヴォワ地方における言語運動とフランコプロヴァンス語の捉えかた― ―1970年代から90年代初頭を中心に」(『言語社会』第14号、2020年)、「フランスのリヨネ地方におけるフランコプロヴァンス語の言語運動と言語意識」(『言語社会』第10号、2016年)など。(2023年2月現在) |
||
[佐野彩の書籍一覧] |
[単著] |
[著]佐野彩 フランコプロヴァンス語は、学術的文脈において19世紀後半に存在が指摘され、論争を経てひとつの「言語」として認知されるようになった。特定の民族・集団や歴史的一体性のある地域とは一対一で結びつかず、話者にはひとつの「言語」として認識されてこなかった言語に対する捉え方の変化が、20世紀後半以降、言語運動が展開するなかで、それに携わる人々の言語意識をどのように変容させているのか、さらにそれが言語の再活性化にいかなる影響を及ぼすのか。歴史・社会的背景の異なる地域や異なる成り立ちの運動を取り上げることで、そこで見られる言語の様々なあり方を提示する。 定価=本体 7,200円+税 |
[雑誌『ことばと社会』] |
[編]『ことばと社会』編集委員会 「言語的多様性の尊重」という理念は、今日、国際世論として定着しつつある。その議論や具体的な法制化が多方面にわたって展開される過程を、「話者の権利」と「言語の文化遺産化」という二つの潮流を座標軸として捉えることで、国内外の多様な「言語マイノリティ」、そして「マイノリティ化された言語」の現在を俯瞰する。 定価=本体 2,600円+税 |
[編]『ことばと社会』編集委員会
定価=本体 2,300円+税 |